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2015年1月31日
午前中はISSロシア区画の生命維持システムのうちトイレに関する訓練とロシア語の授業、午後はソユーズのシミュレーション訓練がありました。
つい数日前に、油井さんもヒューストンでトイレに関する訓練を受けたようですね。
奇遇です(笑)
ISSにはアメリカ区画とロシア区画にそれぞれ1つずつトイレがあるのですが、元になっている機器はいずれもロシア製になります。
他にソユーズにも簡易トイレが装備されているので、ISSのトイレが両方故障した際にはそれが使われることもあります。
無重力空間では、トイレ1つとってもそれなりの工夫が必要になります。
そのあたりは以前、JAXAのコラムでご紹介したことがありますので、ご興味のある方はそちらをご覧下さい。
大西卓哉の宅配便 『20通目 ISSのトイレ事情』
ソユーズのシミュレーション訓練では、先週に引き続きソコル宇宙服を着用しました。
本来はその予定でなかったのですが、聞くとスケジュールの調整さえつけばいつでもリクエスト可能とのことで、コマンダーと相談して今後は可能な限りリクエストしていくことにしました。
というのも実際に着用している状態としていない状態では、宇宙船に座った時のものの見える範囲や手の届く範囲など、全く違ってくるからです。
一言で言ってしまえば、着用している時の方が何をするにもはるかに不便です。
それでも、緊急時に自分の身を守ってくれる大切な宇宙服ですから、だからこそ普段の訓練時からその着用感に慣れておこうというわけです。
今日の訓練でも、地球への帰還中にカプセル内の減圧(空気漏れ)が発生したので、ヘルメットを閉め、グローブをした状態で1時間ほどいました。
酸素は宇宙服に直接供給されるので、カプセル内がほぼ真空状態になっても問題はないのですが、内と外の圧力差で宇宙服はパンパンになります。
そうなるとマニュアルのページをめくるのも、メモを取るのも一苦労です。
おまけに密閉状態になるので十分な熱が放出されず、宇宙服の中の温度がどんどん上がって汗だくになります。
訓練が終わって宇宙服を脱ぐと、中に着ている専用の下着が汗でぐっしょりになっていました。
コマンダーのアナトーリに「めちゃくちゃ暑いね」と話したら、「なるべく余計な動きをしない方がいいよ」とアドバイスをくれました。
彼も汗だくでしたが。
それでは皆さん、どうぞ良い週末を♪
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