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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年7月28日

(出典:JAXA)

ロシアでの訓練が始まりました!

初日の今日は、体力トレーニング、ロシア語訓練、アナトーリと組んでのソユーズ宇宙船の手動ランデヴー訓練がありました。

以前にもご紹介しましたが、ソユーズ宇宙船は基本的に自動操縦でISSにドッキングします。
宇宙飛行士は、その自動操縦の間、システムが正常に作動していることを計器表示やテレメトリデータで確認したり、必要に応じてコマンドを送信したりします。
宇宙飛行士自らが操縦用のコントローラーを握って、宇宙船の操縦を行うことはありません。

ただ、自動操縦を制御しているメインのデジタルコンピューターや、クルスと呼ばれるISSとの相対距離や速度を測るシステムが故障した場合は、状況によっては宇宙飛行士が手動で操縦を引き継ぎ、ドッキングまで飛行を継続することが可能です。

今日の訓練では、コマンダーのアナトーリが宇宙船のカプセル内でコントローラーを握って操縦にあたり、レフトシーターの私は写真のように居住モジュールに乗り込んで、レーザー測距装置を用いてISSとの相対距離や速度の測定にあたりました。

それぞれ異なるドッキングポートを使用して、計4本のシナリオを練習しました。
いずれのシナリオも、約3kmの地点からスタートしたあと、どこかの段階で前述のようなコンピューターやクルスシステムの故障が発生します。
その時点から2分間は、私は相対距離を測定することができません。
これは、通常レフトシーターもカプセル内に座っているからで、いざ故障が発生してから居住モジュールに移動して測定を開始するまで、2分くらいはかかるでしょうという前提で、訓練中も2分間は測定を行わないよう言われているからです。

ひとたび測定が始まると、あとはコマンダーと連係しながら、適宜相対距離と速度を測定して、コマンダーに伝えます。
アナトーリと組んでこの訓練を行うのも3ヶ月以上ぶりでしたが、特に問題もなく、4本のシナリオ全て順調に手動操縦に切り替えて飛行を継続することができました。



 
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