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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年11月18日

今日はまず、ソユーズの生命維持システムに関するレビューがありました。
明後日の総合試験に向けた試験対策という意味と、実際のフライトに向けた注意事項の確認という2つの意味があります。

生命維持システム担当の全インストラクターに囲まれて、お一人お一人から試験でミスしやすいポイントや重要な項目をおさらいしました。
皆さん、とても熱心に親身になって教えて下さるので本当にありがたいです。
過去の試験でクルーが犯したミスの話など、話を聞けばどうしてそんな対応を?ということがほとんどなのですが、試験という緊張や、実際にリアルタイムで色々なことが同時進行している中でそういった対応をするわけですから、自分たちにも同じようなミスをするチャンスは十分にあると思っておいた方が良いでしょう。
結果だけ聞いて物事を語ることほど簡単なことはありません。
解答を知っている問題を解くようなものですし、間違いがあると分かってる間違い探しをするようなものです。
間違いがあるかどうかがわからない、その状況で間違い探しをする方がずっと大変ですもんね。
過去の教訓を自分のものとして、しっかりと心に刻んでおきたいと思います。

シミュレーション訓練と実際のフライトとの違いについての説明もありましたが、とても興味深かったです。
一例を挙げると、船内の酸素濃度によって、酸素の供給バルブが自動的に開いたり閉じたりするのですが、シミュレーターではきっちりと決められた通りの作動をします。
酸素分圧がある一定の値まで下がると、自動でバルブが開いて船内に酸素を供給するといった具合です。
実際のフライトでは、分圧を測っているセンサーに誤差がありますので、必ずしもピッタリその値でバルブが作動するわけではありません。
プラスマイナス10mmHgくらいのズレがあるので、すぐにバルブの自動機能の不具合と受け取らないようにと注意を受けました。
こういったシミュレーションとリアルの違いというのは、しっかりと認識しておく必要がありそうですね。

その後、トイレの使用方法の説明。
改めて、トイレに関しては宇宙船は過酷な環境だなと再認識(;゚д゚)ゴクリ...
詳しくは省きますが、写真を見てどんな感じかご想像下さいw

生命維持システムのレビューのあとは、いよいよ本日のメインイベント。
手動ランデヴーに関する最終試験がありました。

試験は、ソユーズがISSまで数Kmまで近付いた状態でスタートして、フライアラウンドを経て100m以内まで近付いて静止するところまでが1回のランになり、それを4回行います。
アナトーリが宇宙船の操縦を担当し、私は居住モジュール内に設置したレーザー測距機を使用してアナトーリにISSとの距離や相対速度を伝えるのが役目です。

機器の操作自体は至ってシンプルで、数値を入力してボタンを押すだけですので、私に出来ることはかなり限られています。
なるべく正確な値を伝えられるように気を付けたり、アナトーリがデータを欲しいと思うだろうなというタイミングを先読みして伝えたり、自分なりに工夫はしましたが、アナトーリの正確な操縦のお陰で無事に良好な成績で試験に合格しました!

戦闘機のテストパイロットをしていただけあって、アナトーリの操縦はとても上手で、見ているだけでもすごく参考になります。
4回のランのうち1回は、私が使っている装置が故障するというシナリオが必ず入るので、そうなると私は本当にすることがなくなってしまうのですが、その時はいつも彼の操縦を堪能させてもらっています。

これで4つ目の試験が無事に終了しました。
あとは木曜と金曜の2つです。


ソユーズのトイレ‼ 白いカップが大用、黄色の漏斗状のカップが小用です(出展:JAXA)
大用カップの中にセットする収納バッグw(出展:JAXA)

ベテランインストラクター陣によるレビュー(出展:JAXA)
手動ランデヴー試験前(出展:JAXA)

手動ランデヴー試験中(出展:JAXA)
試験後に評価を告げられます(出展:JAXA)


 
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