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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年1月30日

(出展:JAXA)
(出展:JAXA)

おはようございます。

日本帰国中はどうしても昼も夜も忙しくて、更新が滞りがちですみません
(;´・ω・)

記者会見の翌日、木曜日は午前中にきぼうのエアロックとHTVに関する試験がありました。
筆記と口頭による試験です。
どちらも問題なく合格できました!

HTVは、ISSにくっついている間はISSから電力をもらってシステムを動かしています。
何らかの事情で、そのISSからの電力の供給が止まってしまった場合、その瞬間からHTVのバッテリーが放電を始めるので、その放電をなるべく最小限に留めるために不要な装置をシャットダウンしたり、ISS側の電力を回復してやる必要に迫られます。
そういった緊急時の対処方針などについても教えてもらいました。
HTVが私のISS滞在中に来てくれるかどうかわかりませんが、もしその幸運に恵まれた場合に備えて、準備は万端です。

午後は、メディアのインタビューやイベント対応がありました。

金曜日は終日つくばで会議です。
打ち上げ時の支援体制や、上司との面談、精神心理的サポートについての説明のほか、きぼうやHTVの管制チームのメンバーとの打ち合わせがありました。

終業後は、有人宇宙部門の有志の方々が集まって下さって、壮行会を開いてくれました。
本当に沢山の方が集まってくれました。
私がJAXAに入社してからこれまで訓練でお世話になったインストラクター、長期滞在を支援して下さるスタッフ、色々な実験の担当者、管制官、事務的な支援をして下さるスタッフ、お一人お一人のお顔を拝見していると、感謝の気持ちと共に一抹の寂しさを覚えました。
彼らのうちのほとんどとは、打ち上げ前に顔を合わせるのはこれが最後になります。

写真は、フランスのトマ・ペスケ飛行士とのきぼうのロボットアーム訓練の時のものです。
彼も私も、同じ民間旅客機のパイロット出身です。
彼はエアバスA320の副操縦士で、私はボーイングB767の副操縦士でした。
同じバックグラウンドを持っているだけに、良く話が合い、訓練の進め方も似ていて非常にやりやすかったです。
何よりとってもひょうきんで、彼がいるとその場が和むような、ムードメーカーでもあります。

一昨日、彼と雑談している時に、旅客機のパイロットと宇宙飛行士は、求められる適性がとても似ていると思う、という話をしたら彼も大きく頷いて同意しました。

トマ「旅客機のパイロットから宇宙飛行士になったのは俺たちが最初だから、皆が俺たちの仕事ぶりを注目している。いいとこ見せないとな!」

私も先日の記者会見で、同様の決意を表明したばかりなので、彼のような仲間がいてくれるのがとても心強く感じました。

来週は、東京での表敬訪問や取材対応です。
皆さん、どうぞ良い週末を♪



 
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