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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年2月17日

気圧計を凝視して、気圧の下がるテンポを計っているところ。そのテンポを元に、気圧が危険なレベルまで下がるまでの猶予時間を求めます。大事な計測なので、2人で別々に行ってその値を比較します(出展:JAXA)

今日の午前中は、ISSロシア区画で急減圧が発生した場合の対処訓練がありました。

対処法としては、アメリカ区画で発生した場合と大きな差はありません。
まず自分たちのソユーズの気密性をチェックして、そのあとはハッチを閉めていって空気が漏れているモジュールを特定することになります。

アメリカでは、モジュールを特定して隔離するところまでが基本的な手順なのですが、ロシア側ではモジュールを特定した後、いくつかの安全化処置を行ってからモジュールを隔離することがほとんどです。

これは空気が漏れているモジュールというよりも、そのモジュールを隔離することによってアクセスが出来なくなるモジュールの安全化という観点です。
しばらくそのモジュールは無人になるので、その間モジュールを保全できるように、機器をシャットダウンしたり、照明を消したりします。

また、ソユーズがドッキングしているモジュールから空気が漏れているようなケースもあり得ます。
その場合は、クルーはソユーズに避難して、その後ISSから離脱して地球に帰還するという流れになります。

今日の訓練では、それら色々なパターンからなる5つのシナリオを実施しました。
チームワーク良く対処できたと思います。

午後は、アンモニア用マスクを着用した状態でソコル宇宙服を着る練習をしました。
先日は、酸素マスクから着替える練習をしましたが、今日はアンモニア用マスクです。

難易度としてはこちらの方が難しいと感じました。
視界の狭さは同じくらいですが、宇宙服を着た状態でマスクを着用するのが、頭の大きい私には大変でした。
同様にケイトも、髪の多さのためにマスクの着用で苦戦していました。
アナトーリだけが、1人涼しい顔をしていました。


マスクをした状態では、首元を見るのが大変なので、ヘッドセットのケーブルを接続するところなどは、お互いに助け合うことが重要です(出展:JAXA)
狭い視界でソコル宇宙服を縛るのも一苦労です(出展:JAXA)

(出展:JAXA)


 
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