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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年3月 7日

T-38 操縦訓練(出典:JAXA)

その1

1週間の締めくくりは、T-38でのOut & Back フライトでした。

今朝の気温は零度付近と少し冷え込みましたが、天気は晴れなので幸い着氷の心配もなく、フライト中の気流も概ね良好でした。

今日の行き先は、テキサス州のミッドランドという町です。
エリントン飛行場から西の方角へ、約700kmの所にある町です。
700km飛んでもまだテキサス州から出られないというのは、いかにこの州が大きいかということですね。

行きは巡航高度28000フィートで、50ノットの向かい風の中での1時間10分ほどの飛行でした。
ミッドランド空港では、VOR Rwy16R with DME arcという非精密進入を行いました。
非精密進入というのは、読んで字の如く、ナビゲーションシステムの精度があまり高くないので、水平方向の誘導のみで降下は空港からの距離を見ながら自分でコントロールする必要があります。
必然的に精密進入よりもワークロードが高いので、私は好んで非精密進入を練習するようにしています。

帰りのフライトは巡航高度35000フィート。
追い風にも乗って、1時間ほどでエリントンまで帰ってきました。
ここではGPSを使用した精密進入を実施。
水平方向に加えて、垂直方向の誘導もあるので、操縦はとても簡単です。
以前は精密進入というと地上側に高精度の航法設備が必要だったのですが、このGPSの登場で、一気に精密進入ができる空港が増えましたね。
空港自体に航法設備は特に必要ないわけですから。

私が以前乗っていたボーイング767と比べて、T-38は小回りも利いて非常に操縦しやすいです。
お客様を乗せていないのが、たまに物足りなく感じたりもしますが。
何といっても私がT-38で好きなのは、このほぼ360度見渡せるコックピットからの眺めです。

それでは、皆さんどうぞ良い週末を♪


T-38 操縦訓練(出展:JAXA)


その2

おまけです(^^)

今朝エリントン空港に到着すると、ちょうどNASAのスーパーグッピーが出発していくところでした。
面白い形をした飛行機じゃありませんか?

今日一緒に飛んだ教官はこのグッピーも操縦しているのですが、その方によるともともとアポロ計画のサターンロケットのセカンドステージを輸送する為に作られたそうです。

その後、スペースシャトルミッションやISSの組み立てでも活躍し、現在も大きな装置の輸送に使われているそうです。
興味のある方は、「スーパーグッピー」で検索してみて下さい。


(出展:JAXA)


 
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