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2015年11月24日
今日は終日イベント尽くしでした。
星の街のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、10時から資格審査会、11時から記者会見がありました。
資格審査会では、訓練センターだけでなく、エネルギア社や色々な部署の代表者が集まります。
そこで、ソユーズ45Sのプライムクルーとバックアップクルー全員の経歴や最終試験の成績が紹介され、星の街での訓練を終え、バイコヌールにて打ち上げ前の最終訓練に進んで良いかどうかの承認が行われる場です。
私たち宇宙飛行士一人ひとりにも発言の機会が与えられるので、みなそれぞれこれまでの訓練への感謝の気持ちを述べました。
両クルー共に問題なく承認され、代表者の方々からも祝辞を頂き、1時間弱で終了しました。
その同じホールで、引き続き記者会見が行われました。
ほぼロシアの国内メディアからの質問で、今回のプライムクルーには英国人のティモシー・ピーク飛行士がいるので、英国からも1社取材に来ていました。
質問はほとんどプライムクルー宛てで、私たちバックアップクルーには2問だけ、それもどちらもアナトーリ宛ての質問でしたのでケイトと私はホッと胸を撫で下ろしたのでした(;^ω^)
いや、だってやっぱりロシア語での受け答えって緊張するじゃないですか!?
通訳の方も同席して下さるので英語で回答しても良いのですが、まあ私からしたら英語も母国語ではないですからね。
ロシアにいる間は、出来る限りロシア語で対応したいなと。
その後は、星の街内にある博物館に移動です。
ここには数部屋に分かれてロシアの宇宙史にまつわる展示と、ガガーリン飛行士の執務室のレプリカがあります。
その執務室にある分厚いノートに、クルー一人ひとりがサインと簡単に一言記す習わしになっているのです。
最初にプライムクルーがサインして、次に私たちもサインしました。
博物館の中も簡単に紹介してもらいましたが、次の予定もあるので早々に引き上げなければならなかったので、また今度ゆっくり見せてもらおうと思います。
午後は全員でモスクワ中心部にあるクレムリンに向かいます。
そこの赤の広場にある『クレムリンの壁』には、ソ連の宇宙開発初期に活躍した人々の遺骨が納められており、宇宙飛行士はバイコヌールに旅立つ前にここを訪れ、献花する習わしになっています。
大型バスに揺られること1時間半弱。
身を切る寒さの中でバスを降り、クルー全員でガガーリン飛行士と、初期の宇宙開発を率いたセルゲイ・カラリョフ氏のお墓に花を供えてきました。
ロシアでは打ち上げ前に宇宙飛行士が行う多くの慣習・験担ぎがありますが、今日からそれらの験担ぎがスタートです。
こういった一連の行事をこなしていくうちに、段々と打ち上げに向けて心身ともに引き締まっていくような感覚がするので、プライムクルーなら尚更なのではないかと思います。
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