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2015年11月10日
最終試験まで、あと2週間です。
今日は午前中に、来週頭に行われるソユーズのオペレーションに関する口頭試問の試験対策が行われました。
この試験はクルー3人で一緒に受けるので、まあ誰かが答えられればオッケー的な気楽さはあるのですが、中には回答者を指定してくるケースもあるそうなので、少なくとも自分が担当する業務についてはしっかりと答えられるようにしておかなくてはなりません。
試験対策は、過去問集をインストラクターと一緒に片っ端から解いていく方式です。
週末に一通り過去問に目を通しておいたので、解答がわかるものはその解答で間違いがないか、解答がわからなかったものは正しい解答を聞けるのでとても助かります。
やはり問題がロシア語ですので、微妙に質問の意図を取り違えていたりするところもありました。
質問は広範囲にわたり、
「二酸化炭素除去カートリッジの寿命はどれくらいか?」
「手動操縦用コントローラーをテストする際の特記事項は?」
「ソユーズに搭載されている手順書の種類を述べよ」
「軌道投入後の最初のエンジン噴射が出来なかった場合、どのようなオプションがあるか?」
などなど。
幸い、実際の試験まではまだ1週間あるので、準備する時間はたっぷりあります。
午後は、第46/47次長期滞在のプライムクルーと一緒に、モスクワのエネルギア社とミッションコントロールセンターを訪問しました。
エネルギアでは、長官と面会し、今後の最終試験やミッションに向けて激励を受けました。
面会は長官の執務室で行われましたが、かのセルゲイ・カラリョフ氏も同じ執務室で業務に当たっていたと聞き、私は少なからず興奮しました( ゚∀゚)
その後、エネルギア社のすぐ隣というか道路を挟んで向かいにある、モスクワミッションコントロールセンターへ。
そこの会議室で、3時間強のブリーフィングを受けました。
内容は、ISSロシア区画の各システムのスペシャリストから、それぞれ最近の変更点や注意事項などを聞きました。
例えば、これこれこういう装置が今は故障して使えない状態になっているとか、あの装置は調子が悪いので使い時はこういう点に注意してほしい、などです。
そういった細かい不具合の話というのは、アメリカ側のシステムに関しては逐一メールで情報が入ってくるのでよく聞いているのですが、ロシア区画の話となると細かい話は聞いたことがなかったので、やはりどこも似たようなことがあるのだなと思いました。
いずれにせよ、打ち上げ前に現場の状況を詳しくブリーフィングしてくれるのは、とてもありがたいですね。
もちろん同様のブリーフィングは、アメリカを最後に出発する直前や、つくばやケルンでの最終訓練の際に、他のモジュールについても受けることが出来ます。
明日は午前中に手動操縦によるドッキングの試験があります。
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