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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年9月21日

その1

先週のESA訓練ラストの金曜日は、終日コロンバスモジュールのシステムに関するスペシャリスト訓練がありました。
主に環境制御系のシステムに関する訓練が中心です。
どのモジュールでもそうですが、環境制御系というのは数あるシステムの中でも屈指の重要度を誇り、必然的に訓練時間も最も長くなることが多いです。
コロンバスの場合、これがどんなことをやっているシステムかというと、モジュール内に空気の循環を作り出したり、空気の温度をコントロールしたりしています。

スペシャリスト訓練では、主に不具合が起きた時のトラブルシュート方法を学ぶことが多く、各種バルブの交換方法や装置の交換方法を練習しました。
中でも印象的だったのが、ダミープラグを用いたトラブルシュートです。
たぶん、機械類の保守点検ではメジャーなやり方なのでしょうが、そういった知識のない私には「なるほどー」と思う内容でした。

例を挙げましょう。
コロンバスモジュール内には、温度を測っているセンサーが3つあります。
また、そのセンサーから温度データを受け取って、その温度に応じて温度調整バルブの開閉度を調節するコントローラーがあります。
いま、その3つのセンサーの内、1つのセンサーからの温度データが異常値を示しているとします。
考えられるのは、

①そのセンサー自体が故障している
②温度データを受け取っているコントローラーの、データ処理回路の不具合

の2つの可能性です。
このどちらのケースなのかがわからなければ、どの装置を交換する必要があるのかが不明です。
そこで、温度センサーの代わりにダミーのデータを送るプラグを接続してやります。
このプラグは、あらかじめセットされた既定の温度データを送るようになっています。
その上で温度データ表示がどうなっているかで、①と②のどちらのケースなのかがわかります。
例えば、既定値の温度が表示されていれば、コントローラーは正常にデータを処理出来ているということなので、①のセンサーの故障ということになり、既定値ではない温度が表示されていれば、これは②のコントローラーの不具合ということが出来るわけです。
なるほどーです。

前々から思っていることですが、いつもマニアックな内容が多いですね(^^;)
個人的に面白かったこと、興味深かったことなど取り上げていますので、皆さんお一人お一人が興味のありそうなところだけつまみ読み頂けると幸いです。
日本はシルバーウィークですね。
どうぞ有意義な1週間をお過ごし下さい。



その2

~時には昔の話を~


油井さんのこちらのツィート。

選抜試験で行われたディベートは、10人の受験者が5人ずつに分かれて行うチーム戦なのですが、油井さんの強いこと強いこと。

確か5回か6回やったと思うのですが、油井さんは全勝でした(((( ;゚д゚)))ヒエー
でもね、実はもう1人、全勝の人がいたのです。

私じゃないですよ。

その方も、とても強かったです。
同じチームに油井さんとその方がいると、それはそれは心強かったのを覚えています。

振り返ってみて思うのですが、どうして評価者側はついに1度もその2人を分けなかったんでしょう?

最強の矛と最強の盾ではありませんが、あのお2人が対決するところを見てみたかった気もします。

結果がどうなるか、私にも予想がつきません。


油井 亀美也 Kimiya.Yui(@Astro_Kimiya)Twitter



 
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