このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。
<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。
2016年5月28日
ご報告遅れました。
昨日のソユーズ最終試験、無事に合格です!
並べられた封筒から1枚をピックする方式ですが、そこに書かれている不具合は6つ。
けれども昨日はシミュレーターのご機嫌が悪かったようで、それ以外にも色々と壊れました。
試験では、シミュレーターの不具合だろうとそのままクルーが対応するのが原則なので、なかなか盛りだくさんな内容でした。
封筒に書かれていた不具合は、以下の6つ。
①VHF通信の受信機の故障
バックアップの受信機に切り替えて回復。
②ISSへのランデヴー最終進入中に、ナビゲーションシステムの「クルス」が故障
手動操縦に切り替え、進入継続。
その途中で今度はメインコンピューターの通信が途切れたので、操縦不能状態に。
バックアップのアナログ制御ループに切り替えて、手動でドッキング。
③ISSからのアンドッキング時に、帰還モジュール内の酸素タンクから、モジュール内に酸素が漏れる
バルブを開けてからすぐにリークに気付けたので、そのバルブを閉めて応急処置は完了。
あとは、実際にその酸素が必要になるモジュール切り離し後に、バルブを再度開くことで対応。
④軌道離脱噴射中に、メインエンジン出力低下
バックアップの補助エンジンに切り替えて、噴射を継続。
⑤船内の気圧が急減圧したことを示す誤警報
警報によって自動で処置される操作を、全て取り消し。
⑥大気圏突入前に、コンピューター故障
手動での降下操縦を実施。
1つ1つの不具合には丁寧に対応できたので、自分たちでも満足のいく出来だったと思います。
応援どうもありがとうございました!
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約 |