2015年7月 9日

今日は終日つくばで打ち合わせがありました。

内容は長期滞在中の精神心理サポートに関する打ち合わせ、運動プログラムに関する打ち合わせ、栄養指導などです。

一番最後には、第48次長期滞在でつくばの管制チームの各ポジションのリード(Lead)を担当して下さる方々と、顔合わせを兼ねた打ち合わせがありました。

リードというのは、業界用語かも知れませんが、各ポジションのそのエクスペディションでの責任者だと思って下さい。

「きぼう」の管制は24時間365日休みなしなので、もちろん管制官もシフト勤務になります。
シフトに入る管制官は、そのシフト中に予定されているタスクやその少し先のタスクの準備などを行いますが、リードはエクスペディション全体の調整を行います。

さきに各ポジションと書きましたが、管制チームはいくつかのポジションに分かれてそれぞれの業務を担当しています。

チーム全体をまとめるのは、Lead J-Flight（リード ジェイフライト）と呼ばれるポジションです。
フライトディレクターと言ったほうが良いかもしれません。
各管制センター毎にフライトディレクターがいるので、コールサインを区別するために、きぼうのフライトディレクターはJ-Flight（ジェイフライト）と呼ばれます。
ちなみに、映画「アポロ13」でエド・ハリスが演じていたのが、フライトディレクターです。

そのJ-Flightのもと、次のような色々なポジションがあります。

FLAT（フラット）・・・環境・熱制御系担当
CANSEI（カンセイ）・・・通信、管制、電力系担当
KIBOTT（キボット）・・・きぼうロボットアーム・エアロック担当
Tsukuba GC（つくばジーシー）・・・地上設備系担当
J-COM（ジェイコム）・・・宇宙飛行士との交信担当
ARIES（アリーズ）・・・船内活動、メンテナンス作業、物品管理担当
J-PLAN（ジェイプラン）・・・タイムラインスケジュール担当

このほかにも、プログラムレベルでの国際間調整を行うOMTや、実験を取りまとめるIPMといったチームもあります。
さらには、各実験ラックごとにその担当のポジションもあったりするので、それらの人々まで入れると本当に巨大なグループになります。

実際に宇宙ステーションで作業に当たる宇宙飛行士のほかに、いかに多くの人々が「きぼう」の運用に携わっているかが、お分かり頂けるかと思います。

今日はその第48次長期滞在を一緒にやっていくことになるチームで、初めての顔合わせがありました。
もっとも、半分以上の方が既に何らかの形で顔見知りの方々でしたが。
このチームで一緒に働いていくのが、今からとても楽しみです！