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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年10月 9日

今日は午前中に3時間の宇宙実験に関する訓練と1時間の船外活動服に関する訓練。
午後は英語と運動機器ARED(エイレッド)の使用法に関する試験がありました。

船外活動服の訓練では、ISSに打ち上げるとき、地上に戻すときの宇宙服の梱包方法について学びました。
宇宙服は非常に複雑で繊細な機器なので、定期的に地上でのメインテナンスが必要です。

もう現在のタイプの宇宙服は新しいものが製造されることはありませんので、現存しているものを大切に使いまわす必要があります。
そのため輸送に関しても、打ち上げや帰還の際の衝撃で傷つかないよう、細心の注意を払って梱包しなければなりません。

輸送には専用のケースを使い、腕の部分や腰から下の部分を外した状態でそのケースの中に入れます。
異物が中に入り込むのを防いだり、それによる傷を防ぐために、全ての開口部やコネクター・プラグの類はカバーをつけてやります。

輸送機のスケジュールが流動的なので確定ではありませんが、私やケイトがISSに滞在している間に、この船外活動服の入れ替えが予定されているらしく、実現した場合は実際にこの梱包作業を行うことになります。

運動機器AREDの試験では、これまでに教わった使用法についての確認が行われました。
インストラクターが横で見ているなか、自分だけで全てのセッティング変更を実施していきます。
通常は1回の体力訓練で7種類くらいの運動を3セット行い、全部でそれが3パターン用意されているのですが、今日はテストですので7x3=21種類、中には重複している運動もありますので、全部で18種類くらいの運動を全て実施しました。
さすがにそれを3セットずつやっていたのでは、最後には立てなくなるので、1セットずつです(^^;)

通常のジムのマシンは、1台のマシンで1種類の運動を実施しますが、AREDは万能型なので、これ1台で多くの運動を実施できます。
その反面、運動の種類によってバーの高さを調節したりといったセッティングを変更しなければならないので、慣れるまではその操作方法を覚えるのが大変でした。
私もAREDを使用した体力訓練をもう10回以上受けましたが、ようやく操作方法が板についてきたところです。
今日の試験も、無事に合格できました。
それでも明日は激しい筋肉痛間違いなしです。



 
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