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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年11月17日

衛星電話の使用方法を学ぶ(出展:JAXA)

今日の朝イチは、ソユーズのオペレーションに関する口頭試験がありました。
受験者はクルー3人一緒で、試験官としてエネルギア社からスペシャリストが2人来ていました。

3人のうち誰かが答えれば良いのかと思っていましたが、ほとんどの質問は、
「じゃあこの質問は、○○さんへ」
という感じで解答者をご指名(;´∀`)

まあ質問の内容は、先週試験対策で勉強した過去問と大体同じでしたので、ノープロブレムです。
いくつか深いところまで聞かれた質問もありましたが、良好な成績で合格できました。

その後は、ソユーズカプセル内で荷物を収納出来るスペースに関する講義や、シートに関する復習がありました。
カプセル内は地球への帰還に必要な装置がギッチリと詰め込まれているので、他の荷物を収納するスペースには限りがあります。
また重さもそれほど重いものは搭載できません。
設計重量に引っかかりますし、重心位置の制限なども関わってくるからです。
そのため、本当に必要最低限のもの、例えば速やかな処理が必要な実験のサンプルなどが搭載されます。
それらは小分けにされて、カプセル内の空きスペースという空きスペースに詰め込まれる形になります。

荷物の収納の際は、シートを持ち上げてその下に収納したりするので、そのやり方やシートそのものの仕組みについても復習しました。
着陸時の衝撃を和らげてくれる大切なシートなので、正しい使用法を身につけるのはとても大切です。
シートベルトや酸素ホースがどこかに挟まって、シートの動きを妨げたりしないよう注意が必要です。

最後に、カプセルに搭載される衛星電話とポータブルGPSの使用方法についての訓練がありました。
ISSの長期滞在が始まった初期の頃に、着陸地点が予定からズレて、着陸後数時間宇宙飛行士との連絡が取れなくなったことがあり、その教訓から搭載が始まったそうです。
使用方法はいたってシンプルで、衛星からの電波の受信状態さえ良ければ、万が一の時に心強い味方になってくれるでしょう。

3つ目の試験が終了しました。
明日、手動ランデヴーに関する試験をアナトーリと2人で受けて、木曜と金曜にソユーズとISSロシア区画の総合試験があります。
バックアップクルーとしての打ち上げの日まで、あと1か月です。


口頭試験中(出展:JAXA)
ソユーズシートの取り扱いについて復習(出展:JAXA)


 
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