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2015年5月21日
今日は歯科治療訓練(特に呼び名が決まっていない訓練なので、私がとりあえず付けた呼び名です)について、ご紹介したいと思います。
よく、「虫歯があっても宇宙飛行士になれますか?」という質問を耳にします。
もちろん虫歯があれば治さなければなりません。
ただ、治療さえしっかりできていれば、虫歯歴自体は宇宙飛行士になる上で障害になるものではありません。
現に私も過去に何本も虫歯の治療を受けたことがあります。
私たち宇宙飛行士は健康にはもちろん気を配っていますが、決して完璧超人ではありませんので、病気になったり虫歯になったりすることはあります。
ISSでの長期滞在中に歯に関するトラブルに見舞われる可能性も、皆無ではありません。
そこで、以前簡単な歯に関する治療を行う訓練を受けました。
これは歯科医の先生から、初歩的な治療の仕方を教わるものです。
中には「え!?こんなことまで?」というものもありました(^^;)
先生曰く、最も想定されうる事態は、歯の詰め物が外れることだそうです。
そこで、詰め物が外れた歯の掃除や新たに詰め物をしなおすやり方について学びました。
詰め物も綺麗に外れてくれればまだ良いのですが、一部が欠けたりすると、まずは残りの詰め物を外すところから始めなければなりません。
先のとんがった器具を用いて、ガリガリと削っていきます。
虫歯の治療中は、自分の口の中で何が起こっているのかわかりませんよね?
私も長年疑問だったのですが、歯医者の先生方がどんなことをしているのかが、やっとわかりました。
それから、悪くなりすぎた歯の抜き方も教わりました。
やり方はいたってシンプルです。
麻酔をして、ペンチのような器具を使って、ぐりぐりとねじりながら引っこ抜く((((;゚Д゚)))) !!
今回の訓練が、実際に将来のミッションで活かされることのないよう祈るばかりです・・・
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