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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年9月22日

(出展:JAXA)

コロンバスモジュールのスペシャリスト訓練も、佳境に入ってきました。
明日の午後には、3時間の資格認定のためのシミュレーション試験があります。

今日は通信系や環境制御系、熱制御系のシステムのメインテナンス、トラブルシュートについて訓練を受けました。
飛行機や車と同じく、安全に、長く装置を使っていくためには、定期的なメインテナンスが欠かせません。
特に24時間365時間稼働して、絶えず空気が循環している環境制御システムは、多くのバルブや入り組んだ配管でホコリによる詰まりが起こらないように注意が必要です。

無重力の宇宙ステーションでは、重いものも軽いものも、放っておくとフワフワと空気の流れに沿って漂っていってしまいます。
大抵のものは空気の吸い込み口にあるフィルターに捕らえられますが、小さなホコリや塵はそのまま配管に入っていきます。
そして配管の中でバルブや突起物にぶつかるところで溜まってしまったりします。

実際に宇宙ステーションで撮影された、掃除する前のフィルターなどの写真を見せてもらうと、あまりの汚さに驚くほどです。
それらのゴミは、掃除機で吸い取ってあげなければなりません。
特に汚れの激しいところは、毎週宇宙飛行士が掃除しています。

もう1つ、ホコリや塵によって影響を受けるものがあります。
それは宇宙ステーションで使用されている煙感知器です。

アメリカ側のモジュールでは、煙感知器に光学式のセンサーが使用されています。
これはわかりやすく言うと、空気の透明さを常にレーザーで測っているものです。
火災に伴って煙が発生すると、レーザーが遮蔽されて、それによって火災警報を鳴らします。
空気中をレーザーが通り抜ける割合を透過率と呼びますが、細かい粒子が空気中に増えてくると、この透過率が下がっていきます。
それがある基準値よりも低くなったときに、火災警報が発出されるわけです。

ここで注意が必要なのは、この透過率は煙だけではなく、あらゆる粒子によって影響を受けるということです。
それはもちろんホコリや塵も含みます。
ですので、この煙感知器のセンサー部分にそれらが溜まると、火災警報の誤作動を引き起こす恐れがありますが、定期的なメインテナンスを行うことによって、そういった望ましくない事態を事前に防止することができるわけです。

明日のシミュレーション試験では、恐らく一般的なタスクをタイムラインに沿って実施しながら、時折インストラクターが不具合を入れてくることになるのでしょう。
前回のオペレーターレベルの試験の時はケイトが一緒でしたが、今回は私1人で全ての事態に対処しなければなりません。
寝る前にもう1度、緊急事態への対処手順だけ復習してから寝たいと思います。

ところで、昨日9月20日の日曜日は、Space Dayと銘打ってここケルンのESAでは一般の方々への公開イベントが行われたのですが、その際の展示物がコロンバスモジュールの周りに所狭しと並べられています。
中でも目を引くのが、旧ソ連が打ち上げた世界初の人工衛星「スプートニク」を始めとする世界中の宇宙機の模型シリーズです。
どれもこれも、かなりディテールまでこだわって作りこんだ素晴らしい出来!
写真のHTV「こうのとり」の模型をご覧下さい。
本物そっくりじゃありませんか?

思わず欲しくなってどこで売っているのか聞いてみましたが、残念ながら特注品とのこと
(;;)ホロホロ



 
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