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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年2月21日

(出典:JAXA)

今日はISS用トレッドミルのメンテナンス訓練、ロシア語・英語の授業、打ち合わせがありました。

トレッドミルというのは、スポーツジムに置いてある、あのベルトの上で走るマシンです。
現在ISSではT2(ティーツー)と呼ばれるトレッドミルが稼動しています。
写真は地上用の訓練モデルです。

ISSのトレッドミルが地上のものと違う点は、ランナーの体を「地面」に押さえつけるために弾性力のあるショルダーベルトを使用する点と、走った際に生じる振動がISS自体に伝わらないようにする装置が取り付けられている点です。

ショルダーベルトがないと、ランナーの体は「地面」を蹴った反動でそのまま反対方向へ飛んでいってしまいます。
そうならないように、床から伸びたショルダーベルトで、擬似重力を作り出すわけですね。

2点目の振動についての対策も非常に重要で、これがないとトレッドミルの振動がISS全体に伝わって、下手をするとISS自体が大きくたわんでしまいます。
長い棒の中央を握って、そこを小刻みに動かすと棒の端っこの方は大きく揺れたりしますよね。
あれと同じです。
振動はISSで行われている微小重力を利用した実験にも悪影響を及ぼすので、トレッドミルに限らず、振動を抑制するというのはISSにとって非常に重要なことなのです。

今日の訓練では、そのトレッドミルの定期点検の項目について学びました。
ベルトのネジが緩んでいないか、傷が入ったりしていないか、浮遊部分がずれてしまっていないか、などなど。
毎日何時間も使用される機器ですから、どうしても故障する可能性が高くなってきます。
致命的な故障に至る前に不具合を発見するために、各点検項目について点検期間が決められています。
あるものは毎月点検したり、あるものは半年に1度点検したり。
車の点検と一緒ですね。
長く良い状態で使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

それでは、皆さんどうぞ良い週末を♪



 
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