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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年1月28日

(出典:JAXA)

今日の午前中は明日のソユーズシステムに関する試験の準備、午後はソユーズのシミュレーション訓練がありました。

シミュレーションでは地球に緊急帰還するシナリオを2本実施しました。
宇宙船のスラスターを噴射するためには、燃料をスラスターに送り込んで燃焼させる必要があります。
何らかの力で燃料をスラスターへ押し出さなければいけません。
ソユーズでは高圧のガスの力を使ってそれを行っています。

今日のシナリオは、このガスがどんどん宇宙空間に漏れていってしまっていると言う想定で行われました。
ガスが漏れると当然圧力が下がって、燃料を押し出してやる力が弱くなっていき、いずれ燃料が十分に燃焼できなくなり、スラスターの出力が低下していきます。

その、出力が低下していく中で何とか残っている力を振り絞って軌道離脱噴射を行って、大気圏に突入させるやり方を学ぶ訓練でした。

状況としてはなかなか深刻なのですが、そういった場合を想定した手順がしっかりと定められているので、その手順に従って2本とも無事に帰還することができました。

改めてソユーズのすごさを感じます。
何重にもバックアップの手段があって、クリティカルな不具合が発生しても何とか地球に還ってくる手段が残されているというのは、本当にすごいことだと思います。

今日の写真は、シミュレーション訓練を担当するインストラクターのコンソール風景です。
奥のガラス越しに見えているのがソユーズのモックアップ(実物大の模型)で、私たちはそこに乗り込んで訓練を行うのですが、インストラクターはこのコンソールに座って、モニターで私たちの様子や私たちが行っている操作に目を光らせています。時には地上の管制官役になって、私たちと交信したりもします。

そして頃合いを見計らって、不具合をシミュレートするボタンをポチッと押して、私たちがどうリアクションするかをほくそ笑んで見ているに違いありません!



 
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