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最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年3月11日

(出展:JAXA)

実験関連の訓練やデータ取りが多い1日でした。

まず、起きてFine Motor Skills(ファインモータースキルズ)の基礎データ取得を行いました。
これは以前にもやったことがありますが、長期滞在中に人間の手先の器用さ・精密な操作性がどのように変化するかを調べる実験です。
タブレットを使用して行うので、家ですぐに出来るのが良いですね。

出社後、打ち上げ前最後の採血の訓練がありました。
私が最も苦手な分野の訓練です。

今日は自分の腕からの採血です。
訓練前に、自分が過去に投稿した記事を読み直して、コツや注意点を復習して行ったので、一発でチューブ2本採血することが出来ました。
前回散々だったので、これは嬉しかったですね。
少し自信をつけて、フライトに臨むことが出来ます。
これまでお世話になった看護師のインストラクターの方には、

「採血は上手くいかない時っていうのがどうしてもあるから、そういう時は無理しないで他のクルーに頼むことね。それと、次の日に延期するっていう選択肢もあるから、遠慮しないで地上に状況を報告してね」

というアドバイスを頂きました。

始めて採血を行った時の投稿はこちら。
大西宇宙飛行士Google+日記(2015年5月30日)
2回目の採血訓練、それからFine Motor Skills実験に関する投稿はこちらをご覧ください。
大西宇宙飛行士Google+日記(2015年9月1日)

午後は、カメラの最後の復習訓練がありました。
テーブルの上に、沢山の種類のスチールカメラ、ビデオカメラが並べられていて、重要な事項についてインストラクターから説明を受けた後、ケイトと私が復習したい内容について、実際にカメラを操作しながら確認しました。

魚眼レンズ、広角レンズ、望遠レンズ、超望遠レンズと、レンズの種類も様々。
フラッシュ機器などのアクセサリも充実しています。
ありがたいことに、NASAではカメラを借り出して練習できるシステムがあるので、そのままカメラとレンズを2本、借りてきました。
自宅でも練習したいと思います。

そのあとは、体力訓練です。
ミッション初期の抵抗運動の負荷をどれくらいにするかの検討が始まっています。
今日はARED(エイレッド)を使用して、スクワットとデッドリフトの2種目についてどれくらいの負荷までクリアできるかのデータをインストラクターが取ってくれました。

1日の仕事が終わって家に帰ってから、それから36時間の体温計測のスタートです。
以前にもやったことのある、Circadian Rhythms(サーケイディアン・リズム)というESAの研究の基礎データ取得が目的です。
今回が打ち上げ前最後のデータ取りになります。

これは、いわゆる人間の「体内時計」というものが、宇宙空間でどのような影響を受けるかを調べる研究です。
詳細は過去記事をご覧ください。
大西宇宙飛行士Google+日記(2015年6月23日)
おでこに大きなセンサーが付いている状態なので、明日はスーパーに買い物に行ったりは出来そうにありません。

ちなみに来週は、ほとんどこういった基礎データ取りでスケジュールが埋まっています。



 
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