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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年2月20日

(出展:JAXA)
(出展:JAXA)

今日のお昼は、全然太さの違う2種類のパスタの麺が中途半端に残っていたので、それぞれ時間差をおいて(太い麺を先)鍋に投入して茹でてみましたが、一緒に食べると何だか微妙な感じでした。

さてさて、今日の訓練はソユーズの手動操縦に関するものがほとんどでした。
午前中に手動ドッキングの、午後は手動降下の訓練です。

私たちが搭乗する予定のソユーズMS型機では、従来のTMA-M型機と比較して、宇宙船の補助エンジンの仕様が少し異なります。
TMA-M型機では、大小2種類の補助エンジンがあったのに対し、MS型機ではそのうちの大きい補助エンジンだけに統一されています。

補助エンジンというのは、宇宙船の姿勢のコントロールやISS近辺での移動に使用されます。
大きい補助エンジンに統一されることのメリットやデメリットがあるのですが、デメリットの一つとして、手動ドッキング操縦の難易度が上がったということが挙げられます。

どういう部分で難易度が上がったかというのも、単純な話ではないのですが、わかりやすい一例を挙げると、これまで小さいエンジンで姿勢をコントロールしていたのが、大きいエンジンでのコントロールに変わったので、細かい修正というのが難しくなりました。
コントローラーを以前と同じだけ動かしても、以前よりずっと大きい反応になって返ってきます。
今までと同じ駐車スペースに、より大きい車で車庫入れをするようなイメージでしょうか。
・・・・ちょっと違うかw

そんなわけで、今回のロシア訓練からこのMS型機のシミュレーターを使用して、手動ドッキングの操作を練習しています。
確かに、難易度は上がっています。
最初からこのMS型機で訓練を受けていれば違ったかもしれませんが、手の感覚と脳の回路がTMA-M型機の反応を覚えているので、その記憶を上書きするには少し時間がかかりそうです。

今日で4回目の訓練でしたが、だいぶ慣れてきて、以前と同じくらいの精度が出せるようになってきたと思います。

手動降下の訓練では、宇宙船がモジュールの切り離しを行ったところから、大気圏に突入する部分を手動操縦で行います。
ちなみに通常は自動操縦で降りてきますが、その機能が働かない時に手動に切り替えることが出来るようになっています。
3人のクルーのうち、コマンダーと私のようなレフトシーターがこの訓練を受けます。
こちらも、これまで相当な数の訓練を繰り返してきたので順調な仕上がりです。

明日は土曜日ですが、今回のロシア訓練最後の訓練日です。

皆さん、どうぞ良い週末を♪



 
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