このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年8月 5日

(出典:JAXA)

今日は朝イチで写真撮影、そのあと明日のソユーズシミュレーション訓練の事前ブリーフィング、午後はISSロシア区画での急減圧発生時の対処法訓練がありました。

写真撮影は、ソユーズクルー3名の集合写真と個人写真の2パターン撮りました。
カメラマンの方がすぐに全ての写真をCDに焼いてくれたので、これからその沢山のチョイスの中から自分で好きなものを1枚選ぶことになります。
相変わらず写真を撮られるのが苦手で表情が固い写真が多いので、それほど選択肢は多くなさそうですが(^^;)

午後の急減圧対処訓練は、ソユーズクルー3名でISSのモックアップを使用して行われました。 火災と同様、基本的な対処方針はアメリカ区画と同じで、ソユーズ宇宙船に避難してまずはソユーズの健全性を確認、その後空気漏れ(リーク)の発生しているモジュールの特定に当たります。

以前に書いたかどうか忘れましたが(オイ)、リークしているモジュールの特定には、ハッチを閉める際の「感触」が非常に重要な手がかりになります。
ハッチというのは、蓋のような仕組みになっていて、基本的にはモジュールの内から外に向かって閉める方向に設置されています。
そうすることによって、空気の力でハッチを押して気密性を保つことができるからです。

例えば、AとBの2つのモジュールがあって、Bでリークが発生しているとします。
この場合、空気はAからBに向かって流れます。

いま、A側のハッチを閉めるとすると、ハッチはその空気の流れに押される形で簡単に閉められます。
ただし、そのまま放っておくと、AとBの気圧差がどんどん大きくなって、人間の力では開けられなくなってしまいます。

逆に、B側のハッチを閉めようとすると、AからBに流れ込んでくる空気の流れに邪魔されて、閉めづらくなるのです。

この仕組みを利用して、各モジュール間のハッチを閉めるときの「感触」で、どちら側でリークが発生しているかを知る手がかりになるのです。

来週木曜日に、実際に気圧を変動させられるチャンバーを使用した急減圧対処訓練があるそうで、この「感触」を自分の手で確かめることができるそうです。
楽しみです。


ISS急減圧対処訓練(出展:JAXA)
ISS急減圧対処訓練(出展:JAXA)


 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約