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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年5月 9日

World Map 3D表示(出典:JAXA)

今日は世界地図アプリ「World Map」の使い方について学びました。
ネーミング、ストレートですね(笑)
ちなみにこのアプリは市販されているものではなく、NASAが開発したもので、ISSのPCにインストールされているものです。
開発者の方に許可を頂きましたので、スクリーンショットと共にその機能をご紹介したいと思います。

まず基本的な機能として、世界地図上で現在のISSの位置、この先の軌道2周回分の航跡、昼の領域、夜の領域などを確認することができます。
1枚目の画像で、日本の東方にあるISSアイコンが現在位置になります。
その周りの紫の円状の領域が、ISSから見える地上の範囲です。
地図上の明るい領域が、現在太陽が差している地上の昼で、逆に暗くなっている領域は夜の領域です。
赤道に対して上下対称になっている紫の曲線が、ISSの予想される航跡ですが、地球が西から東に自転している関係で、1周ごとに少しずつ西へ航跡がずれていくのがお分かりになるかと思います。

地図はエリアを指定して拡大することも可能です(2枚目画像)。
より正確に現在ISSから見えるエリアを確認したい場合に便利ですね。
この例だと、向かって左後方の方角に日本がほぼ九州のあたりまで見えるはずです。
ただし、関東地方より先はまだ夜が明けていませんね。
次の周回では、札幌あたりがよく見えそうです。

地図上の任意の地点を選んで、その地点がISSから見えるチャンスを教えてくれる機能もあります。
何時何分から何分間、どれくらいの角度で見えるか、計算して教えてくれます。
もちろん、その地点は記憶させておいて、そのあとはすぐに呼び出すことも可能です。

より視覚的にわかりやすい、3D表示もあります(3枚目画像)。
どの視点から3D表示させるか選ぶことが可能で、この例ではISSのクーポラと呼ばれる窓から見える(はずの)エリアが表示されています。
右下の黄色い線がISSの航跡で、進行方向向かって左手の窓から日本が見えるタイミングですね。
透過処理されているのは、クーポラのフレームになります。
ISSは秒速8キロメートルの猛スピードで飛行しているので、この景色も時間と共に刻々と変わっていきます。
ISSからの地球観測で、撮影する対象を見つけるのに活躍してくれるでしょう。

ものすごく多機能で、将来ISSに滞在する際には、地球観測や休日の自由時間に写真を撮るのにお世話になりそうです。
地上にいる間に使い方に慣れておきたくて、早速今日の訓練が終わった後に、いま仕事で使っているラップトップに「World Map」をインストールしてもらいました。
今のうちからカスタマイズして自分好みのコンフィグレーションにすることも可能で、登録した地点のデータと共にあらかじめ軌道上に転送しておくことで、自分がISSに行ってすぐに地上と同じデータでアプリを使用できるそうです。

これからちょくちょく空き時間を使って、使い方をマスターしておこうと思います!

それでは、皆さんどうぞ良い週末を♪


World Map メイン画面(出展:JAXA)
World Map 拡大表示(出展:JAXA)


 
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