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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年6月18日

今週から私たちのソユーズコマンダーのアナトーリがヒューストンに来ています。
3週間にわたって、ISSアメリカ区画の訓練を受けることになっていて、そのうちのいくつかは私やケイトと合同で受けます。

今日の朝イチは、そのアナトーリとISSのクルー用個室について訓練を受けました。
これはアメリカ区画の個室で、これとは別にロシア区画にも個室があります。
ただ、個室の数はアメリカ区画に4つ、ロシア区画に2つなので、ISSが6人クルー体制の時はロシア人クルーのうち1名はアメリカ区画で寝泊りすることになります。

大きさはご覧のとおり、電話ボックスくらいの大きさでしょうか。
クルーが長い時間をその中で過ごすことになるので、周囲は放射線防護壁で覆われています。
中には空気を循環させるためのファンや、PCなどを接続するコンセント、警報を知らせるスピーカーなどが装備されています。
空気の吸い込み口は週一回掃除をしますが、ファンや空気のダクトは半年に1度、クルーが入れ替わる時に実施されるそうです。
その時に撮影された写真を見せてもらいましたが、かなり汚いです(^^;)
無重力では全ての埃や髪の毛、皮膚の繊維などが空気の流れに沿って集まるようになっているので、その流れが澱むところではどうしても汚れが溜まってしまうようです。
「発つ鳥あとをにごさず」とは言いますが、自分の次の人には気持ち良く使ってもらえるように、綺麗にして出て行きたいですね。

寝袋も見せてもらいました。
これはロシア製で、壁にひもでくくりつけて固定します。
面白かったのは、頭の部分に、なんというか蚊帳のようなフードがついていて、寝ている間に目や口に異物が入り込まないように、それを被って寝られるようになっています。
ただ、実際にはほとんどのクルーが使っていないそうです。

大きさはそれほど大きくはないですが、宇宙で自分専用のスペースがもらえること自体、ありがたいことですね。
スペースシャトルでは、共用スペースしかなかったそうなので。
ただ、スペースシャトルはそのミッション期間が2週間程度だったことを考えると、半年間というISSの長期滞在ミッションでは最低限のプライバシーというものは精神衛生上、確保されるべきなのでしょう。

実際の個室の使い心地などは、ISSに行ったらレポートさせて頂きますね!


ISSクルーの個室(?)スペース(出展:JAXA)
ISSクルーの個室(?)スペース(出展:JAXA)


 
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