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2015年5月28日
今日の午後は、Fluid QDに関する訓練がありました。
QDというのはQuick Disconnectの略で、簡単に言えばコネクターです。
Fluidというのは、気体や液体の総称です。
つまり、Fluid QDというのは中に気体や液体が流れる仕組みになっているコネクターだと思って頂いて差し支えありません。
ここでいう気体や液体は、冷却水だったり窒素ガスだったりアンモニアだったり様々で、ISSではこのQDが本当に沢山使われています。
ISSの船内でも多く使用されていますし、船外でも同様です。
このQD、Quick Disconnect(あっという間に外せる)という割には過去に船外活動で何人ものクルーがその操作で苦労しています。
というのは、中を通っているFluidが非常に高圧のため、コネクターに繋がるホースの部分が思い通りに動かせなかったり、コネクターの色々なパーツにも負荷がかかって普通に力を入れただけでは操作できなかったりするからです。
今日の訓練は、実際にこのQDを高圧ガスで加圧して、その操作のコツを掴もうと言うのが目的です。
ケイトと交替で、圧力を変えながらQDの挙動がどう変化するかを身をもって学ぶことができました。
最高で350PSIまで加圧しましたが、これは大体20気圧です。
これだけ圧力が高くなると、ホースもそう簡単には曲がってくれません。
非常に扱いづらいです。
コネクターを上手く接続する為には、ホースの部分をなるべくコネクターに対して直角になるように体を使ってコントロールしなければならないのですが、高圧ではこの作業が難しいのです。
それさえしっかり出来ていれば、接続自体は難しくありません。
逆に言うと、それが出来ていないと、どんなに力を加えても上手く繋がってくれません。
地上でやっても難しいので、これを無重力状態で宇宙服を着て行うのはさぞかし骨が折れそうだなと思いました。
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