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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年1月14日

VR装置を体験するアナトーリ1(出展:JAXA)
VR装置を体験するアナトーリ2(出展:JAXA)

今日の朝イチは第49次長期滞在クルーでの写真撮影でした。

6人揃っての集合写真だけでなく、それぞれのソユーズクルー3人ずつに分かれてや、アメリカ区画側とロシア区画側クルー3人ずつに分かれたり、個人で撮ったり、いくつかのバリエーションで撮影しました。

誰も第49次のパッチをブルースーツに縫い付けていなかったので、ガムテープを輪っかにしてパッチの裏に貼って、そのままブルースーツにとめたのですが一見しただけではわからないくらいしっくりきていました。

メンバーによっては、所属機関のパッチが付いていない人もいましたが、今は画像加工ソフトで大概の問題は修正できるらしく、パッチを追加したり、別のパッチに差し替えるのは容易だそうです。
技術の進歩ってすごいですね。
「顔のしわを消してくれ」と頼んでるクルーもいました(笑)
過去には、「二重あごを消してくれ」と真剣に頼んだ人もいるらしいです。

6人でワイワイと、2時間があっという間でした。

ロシア語の授業、昼食を挟んで、午後はバーチャルリアリティー(VR)のシミュレーターを使用した、ロボットアームと船外活動の複合訓練です。
これは、VR空間で2人の船外活動クルーと、1人のロボットアーム操作者、1人の補佐が協力してタスクを行うというもので、今日はジェフ、ケイト、アナトーリ、私の4人で参加しました。

アナトーリはサポート役なので、他の3人で残りの役割を交替で練習しました。

このVR施設、かなり良く出来ていて、ヘッズアップディスプレイと呼ばれる頭に被って視界を覆うゴーグルを装着すると、眼前にはかなりリアルなCGで描かれたISSが広がります。
さらにすごいのは、専用のグローブや胸当てを装着することによって、船外活動クルーの動作がそのVRの世界で反映され、ISS上の手すりを辿って移動したり、身体を回転させたり、頭を動かせばその方向に視界が移ったりと、本当にISSの外で作業しているかのような感覚を味わうことが出来ます。
実際に見て頂くのが一番だと思うのですが、お見せ出来ないのが本当に残念なくらいリアルです。

ただ、CGの3次元空間特有の、目が回るような感覚に襲われることもあり、私は序盤に調子に乗って色々動き回っていたら途中から乗り物酔いのような症状で気持ち悪くなってしまいました(;´∀`)

今日は、1人の船外活動クルーがロボットアームの先端に乗って、大きな機器を手で持って交換作業を行うというタスクを実施しました。
もう1人の船外活動クルーが、ロボットアームと障害物との間隔をモニターしたり、ロボットアームの操作者に、アームをどちらの方向にどれだけ動かすかの指示を出したりします。
アームの操作者は、外部カメラの位置でアームの状態を把握しながら、船外のクルーのリクエストに従ってアームを動かします。
それぞれのスキルは、それぞれ別の訓練で習得済みですので、今日のポイントはクルー間での意思疎通・コミュニケーションの取り方、チームワークを磨くことが目的です。

船外活動にしろロボットアームの操作にしろ、実際のタスクに似た感覚を味わうことが出来、とても有意義でした。
タスク終了後も少し時間が残っていたので、インストラクターが気を利かせてずっとアームの補佐者を担当していたアナトーリにもVR装置を使う機会を与えてくれました。

アナトーリはゴーグルを装着するや、楽しそうにISS上を動き回っていました。
そのアナトーリを傍から撮影した写真がありますので、ご覧下さい。
彼の眼前にはISSが広がっているのです。



 
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