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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年3月24日

(出典:JAXA)

今週の訓練が始まりました。
午前中はソユーズの手動操縦による降下訓練とISSロシア区画の火災対処訓練、午後はISSでの有害物質発生時の対処訓練と、ロシア製トレッドミルの操作取り扱いに関する訓練です。

ソユーズ手動操縦による降下訓練では、先週の火曜にどうしてもクリアできなかったモードに再挑戦するところから始まりました。
実は先週の訓練では、終盤まで問題なく、各モードをクリアしていったのですが、最後に挑んだモードでどうしても高得点を出すことができず、結局3回トライした挙句時間切れになっていたのでした。

ここでいうクリアというのは、着陸地点と目標地点の間のズレの大きさと、降下中にクルーにかかったG(重力加速度)とを点数化し、その平均点がある規定以上であることを差します。
当然のことながら、目標地点とのズレが小さく、クルーにかかるGが小さいほど、得点は高くなります。

苦しんだのは、大気圏突入時のカプセルの位置が予定よりも数百キロ先にずれていて、かつ目標地点が手前に設定されているというモードでした。
つまり、ただでさえ最初から手前を狙わなくてはならないのに、大気圏に突入する時点で既に先の方にずれてしまっているという難しいモードです。

先週の段階では、ガイドラインに沿ったやり方で3度とも失敗しました。
Gを許容範囲内に収めようとすると、どうしてもカプセルを落としきれないのが原因でした。

なので、今日は最初からインストラクターから「Gは多少捨てていこう」と言われ、多少得点が落ちるのを覚悟の上で、Gを高めに維持しつつ、その分カプセルが早く落ちてくるような操作を心がけました。
Gによる減点を、目標地点とのズレを縮めることによる高得点化で吸収しようと言う狙いです。

結果的に、本日2度目の挑戦で、なんとか、やっと規定以上の得点を出すことができました。
計5回、トライしたことになります。
もちろん、実際のフライトは1度っきりのトライしかできませんから、本番ではこんなに何度も "Continue" することはできません。
ただ、この最も難しいモードの1つを何とかクリアすることができたのは、今後の自信になってくれそうです。

こうして書いてみると、完全にテレビゲームのようですね(^^;)



 
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