このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年2月 5日

二日目朝(出典:JAXA)
二日目夜(出展:JAXA)
最終日朝(出展:JAXA)

無事に冬期サバイバル訓練を終了し、帰って来ました。

出発前に書きましたとおり、気温は比較的暖かく-3℃前後、冷え込んでも-10℃までいかない程度でした。
過去-30℃近い気温下で同じ訓練を受けた飛行士もいるので、何だか申し訳ないような、素直にラッキーと喜んでよいのかどうか。。。
去年の油井さんのときは-25℃だったそうですね。
来週星の街でお会いする時に、
「大西さんは良かったですね、温かかったみたいで」
とチクリと言われそうです(((( ;゚д゚)))

それでも二日目の昨日などは強めの雪も降りましたし、焚き火用の木々は湿っていたり、シェルターの設置場所の雪を取り除く時も凍った大地を削る必要があったりと、温かいなりの大変さはありましたが。

大変だったのはやはり寒さへの対策でしょうか。
じっとしていると寒いので、冷えすぎず、かつ汗をかかない程度の仕事を寝る前まで続け、寝る時も3時間交替で火の番なので一日4~5時間しか寝られません。
二日目はシェルターの中で火を焚くので、煙が目にしみます。

それから非常用食糧のショボイことショボイこと・・・
思わず「これだけ!?」と聞きなおしてしまいました。
片手に収まるくらいのブロックが一日分の食事です。

そういった厳しい環境下で、クルーで力を合わせて仕事をすることに大きな意味があるのでしょう。
自己管理はもちろん大切ですし、仲間への気遣い、チームワークも重要でした。
クルーメイトの良いところを再発見したりもしました。

現実の世界に帰って来て、温かい食事やシャワー、ソファの座り心地でさえも、何だかとても貴重なものに思えました。
普段意識することはありませんが、自分の日常の生活環境がいかに恵まれたものであるかを思い知らされる3日間でありました。
すぐに忘れてしまうと思うので、ここに書き記しておきます。

また別途、写真と共にもう少し詳しくレポートしたいと思いますが、今日のところはこのへんで。

ロシアのニュース番組でも紹介されたので、もし良かったらご覧下さい。
雰囲気が伝わるかと思います。
ロシア語ですが(笑)

明日はクルー3人全員で臨む始めてのソユーズシミュレーション訓練です。



 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約