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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年9月23日

(出展:JAXA)

無事にコロンバスモジュールのスペシャリスト訓練最後のシミュレーション試験に合格しました(^^)
結論から言うと、ちょっとぬるかったですね。
もう少し、不具合ラッシュでこられるかと思ったのですが。
不具合はいくつか、それもマイナーなものばかりで、特に問題なく対処できました。
ロシアで受けているソユーズの訓練と比べると、かなり楽です。
そう思えるのも、あの厳しい訓練のお陰かもしれませんね。

試験は3時間で、写真のコロンバスモジュールのモックアップ内で、模擬タイムラインに沿って実施されます。
朝イチの地上の管制センターとの定例連絡から始まり、コロンバスモジュール専用のラップトップ端末の設置と立ち上げ、ビデオシステムの立ち上げとコンフィギュレーションといった細かいタスクをこなしたあと、環境制御系システムのメインテナンス作業が1つ、熱制御系のメインテナンス作業が2つです。

ラップトップ端末のセットアップ中に、データ通信が止まったり、AC電源が落ちてバッテリーに切り替わったりという不具合がいくつか入りましたが、いずれもケーブルを差しなおしたり、他のAC電源に切り替えたりといった基本的な処置で復旧したので問題ありませんでした。

メインテナンス作業は、いずれも訓練中に習ったものばかりで、昨日書いた煙検知器のクリーニング作業と、冷却ループのガス抜き作業、フィルター交換です。
作業の途中の待ち時間に、次のタスクの準備を始めたり、進められるところまで次の手順を進めたりといった工夫をしながらやったので、予定された時間よりも早めに全てのタスクを終えることが出来ました。

てっきり、火災や冷却ループからの冷却水漏れなどの、緊急度の高い不具合が途中で起こるものとばかり思っていたので少し拍子しつつ、そのままシミュレーション終了。
火災への対処法は6月に来た時のシミュレーション試験で実施済みなので、再度確認する必要はないということなのでしょう。
最近は、長期滞在ミッションへ向けた訓練の短縮化を図る動きがあるので、これもその一環かもしれません。

何はともあれ、これで無事にコロンバスのスペシャリスト資格をゲットです!
ESA訓練も残すところ、あと1日。
明日はいくつかの宇宙実験に関する訓練が待っています。



 
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