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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年2月20日

(出典:JAXA)

その1

今日はほぼ1日、ケイトと一緒の訓練でした。

今日のメニュー
・ISSアメリカ区画トイレのメンテナンス訓練(最近トイレ多いなあ)
・写真やビデオファイルの管理方法についての訓練
・HTVに関する訓練

アメリカ区画のトイレも、ハードウエア自体はロシア製なので、これは星の街で先週テストを受けたばかりのところ。
ロシア区画のトイレとの違いは、水再生装置に接続されている部分です。
ロシアのトイレは尿をそのまま専用の容器に格納するのに対し、アメリカのトイレでは尿は水再生装置に送られて、飲料水として生まれ変わります。

HTVというのは、「こうのとり」の愛称で親しまれている日本のISS補給機です。
これまでに4機、ISSに向けて打ち上げられ、実験機器や補給物資を運ぶ重要な役割を果たしてきました。

基本的にHTVはつくばにある管制センターからリモートコントロールされますが、ISSの近くではクルーもその運用に参加し、HTVのシステムが問題なく作動しているかをモニターしたり、10mまでISSに接近したHTVを最後にロボットアームで捕まえるという重要な部分を担当します。

この任務には通常2人の宇宙飛行士がアサインされ、1人がロボットアームの操作、もう1人が地上との交信やシステムの監視を担当します。
私とケイトは都度役割を交替しながら、ドーム型のシミュレーターを使用して訓練を行いました。

半球状のスクリーンに映し出されて、ずっと下のほうから接近してくるHTVはとてもリアルで臨場感のある訓練でした。
(写真は10mのところで待機中のHTVです。この後、左下に見えているロボットアームで、HTVを掴みにいきます。とってもリアルだと思いませんか?)



その2

いつもコメントを下さる方々、どうもありがとうございます。
なかなかお一人お一人に返事を書けないので心苦しいのですが、皆さんから頂いたコメントや質問は情報を発信していく上でとても参考になっています。
自分でも気付かないうちに専門的過ぎる表現や言葉を使っているかもしれません。
そんな時は遠慮なくつっこんでください。
とかく専門的になりがちな私たち宇宙飛行士の訓練を、少しでもわかりやすく皆さんにご紹介したいと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(出展:JAXA)


 
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