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2015年2月10日
今日の午前中、ISSのトイレに関する実習がありました。
(注:食事中の方はここで止めておいて下さい)
これまでの4時間に及ぶ座学で学んだ、ISSトイレの構造、機器の確認、使用法の実習(するふりです)、それらに加えて簡単なメンテナンスのやり方をモックアップを使用して学びました。
無重力状態で使用されるので、基本的なコンセプトはファンで空気の流れを作り、小も大も吸い込むことによって所定の容器に格納するということです。
ちなみに小用にはホース、大用には地上と同じような便器が用いられます(写真参照)。
ホースで吸い取られた小は専用のタンクへ。
大は便器に取り付けられたバッグに収納(?)されたあと、バッグごとすぐ下のタンクへ。
空気は臭いや細かい粒子状の不純物を取り除かれた後、船内に戻されます。
使用にあたっては、細かい注意点があります。
ファンを作動させるまでは、便器の蓋を開けないなどです。
これはタンクからの臭いの逆流を防ぐ為です。
各パーツにはそれぞれ耐用日数が決まっていて、それに応じて適宜新しいものと交換されます。
今日の実習では、小用ホースの交換と大用タンクの交換を練習しました。
大用タンクの交換時はさすがにファンは作動させられないので、便座を取り外した後は可及的速やかに開いた穴に蓋をしてやる必要があります。
失敗した場合の被害の甚大さを考えると、非常に慎重かつ迅速かつ的確な操作が要求されるタスクです。
3人のクルーでの使用を想定した場合、約4.5日ごとに交換してやる必要があるそうです。
交換を終えて、ふと気になったことをインストラクターに聞いてみました。
私「・・・・これってやっぱり新人飛行士の仕事?」
インストラクター「さあね、コマンダー次第じゃない?(爆笑)」
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