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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年3月15日

(出典:JAXA)

その1

おおー。
カッコいいですなあ!!


油井さんのミッションポスターが完成したそうです。


その2

ロシアの星の街に到着しました。
途中、機内で観ていた映画がラストのクライマックス10分のところで着陸の為、エンターテインメントシステムが終了するというマイナートラブルはありましたが(めやくちゃいいところだったのに!!)、それ以外は万事スムーズに移動できました。

天気は快晴、気温も零度前後と暖かく、今週いっぱいは穏やかな天気が続くそうです。
去年から1年の半分以上を過ごしてきたこの星の街、コテージの前に建っているおなじみの教会の青色の屋根が目に入ると、なんだか家に帰ってきたような気持ちになってきます。

星の街に到着してすぐ次の日から訓練が始まるので、あまりゆっくりはしていられません。
荷解き、1週間分の買出し、そして何より今回のセッションで使用するテキストや手順書を受け取りに行かなければなりません。

コテージのすぐ隣に建っている建物に、NASAの星の街オフィスが入っていて、そこにある自分のメールボックスにテキストを取りに行きます。
この建物、「プロフィ」と呼ばれている3階建ての建物で、各国の宇宙機関が事務所として使用しているほか、ホテルとしての機能も備えています。

建物を入ってすぐのところに受付があるのですが、今日は今まで見たことのない地元のご婦人が座っていました。
いつもは顔馴染みの人々ばかりなので、顔パスで通ってしまうのですが、今日は念のため通行証を見せて、NASAの事務所に行きたい旨、伝えると

ご婦人「今日はNASAの事務所閉まってるからだめよ」

私「エッ( ;゚Д゚) いや、でも今日中に行かないとまずいんだけど」

ご婦人「今日は誰も働いてないからね」

どうやら、私のことをただの部外者だと思っているようです。

私「今日テキストを受け取っておかないと、明日から授業なんです!!!」

ご婦人「あら、あなた宇宙飛行士なの!? だったらいいわ、行ってらっしゃい」

と、お許しを得て何とか受付を突破。
そのまま2Fの事務所に上がって、テキストを取って戻ってくるまで、2分とかからなかったでしょうか。

ご婦人「あら! もう用事済んだの?? 私とおしゃべりしてた時間の方がよっぽど長かったじゃない」

私「・・・・・そうですね(^^;)」

というやり取りがありました。
このなんともいえない人々の素朴さが、星の街に来ると家に帰ってきたような気分にさせる原因かもしれません。

テキストの量はこれまでで一番少なかったです。
たった3週間の訓練ということと、ほとんどの座学訓練を終了し、これからは実技的な訓練が中心になるということですね。

ソユーズの手順書は、1機ごとにカスタマイズされているので、前回の訓練で使った手順書はもう古くなっています。
これから、古い手順書から新しい手順書に全てのメモを書き写すという、地道な作業が待っています・・・


(出展:JAXA)
(出展:JAXA)


 
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