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2015年4月 1日
今日の午後はISSで使用されている運動機器や、地上への帰還前に使用する機器の訓練がありました。
写真はCHIBIS(チービス)と呼ばれるロシアの機器です。
いわゆる耐Gスーツとは逆の仕組みで、下半身部分を負圧にすることによって、血流を下半身の方へ呼び込もうというものです。
人間が宇宙に行くと、無重力によって血がいつもより上半身の方へ移動して顔が膨らむ「ムーンフェイス」と呼ばれる現象など様々な変化を身体にもたらします。
宇宙飛行士が地球に帰還すると、それとは逆の様々な変化が起こります。
重力下に還ってくることによって、血が再び下半身の方へ移動しようとしますが、その変化に身体がうまく適応できるように、帰還の数週間前から徐々にそのための準備が始まります。
このCHIBISはそのための機器の1つで、下半身に装着したあと、ポンプでその中の空気を少し抜いて、圧力を下げてやります。
そうすると、水が高いところから低いところへ流れるように、血が圧力の高い上半身から圧力の低い下半身へと集まりやすくなるのです。
今日の朝。
ソユーズシミュレーション訓練前。
「中身」の到着を待つソコル宇宙服。
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