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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年6月29日

手順書の読み合わせ(出展:JAXA)

6月28日 L-9 days

今朝は何となくパープルな気分でしたので、例のパープルのポロシャツを着ることにしました。
それと、せっかく頂いたのに着ないのは申し訳ないような、何とも日本人的な発想もありました。

朝食を食べにホテルの1階に降りたところで、ちょうどトマに会ったのですが、私の格好を見て、

トマ「おっ、さっきおれもそのポロシャツ着ようか迷ってたんだ」

と言いつつ、彼は黒のポロシャツを着ていました。

私「なんでやめたの?」

トマ「色がイマイチだからさ」

私「・・・・・・・」

オシャレな彼なら、パープルでも着こなせると思ったのですが、さすがに難しかったのでしょうか。


今日は、手順書の読み合わせ、宇宙環境適応訓練、手動操縦訓練、ISSの緊急事態対処手順の復習がありました。
昨日とあまり変わり映えのしないメニューではあります。

手順書の読み合わせでは、ISSとのランデヴーの部分を復習しました。
通常、シミュレーション訓練では、ISSとドッキングした時点で「はい、おしまい」になることが多いのですが、実際はそのあとハッチオープンしてISSに入室するまで、やらなければいけないことが沢山あります。
ソユーズのリークチェックを行い、ISSとソユーズの間の空間に空気を入れ、またその空間のリークチェックを行い、といった具合です。
その間に、交替でソコル宇宙服を脱いだりもしないといけません。
なので、ドッキングからハッチオープンまで、ゆうに1時間半近くはかかってしまうのです。

その部分の手順は、訓練でほとんど実施したことがないので、慎重に読み合わせしました。
何種類かのバルブを開けたり閉めたりするので、その順番を間違えないように注意が必要です。

他にも、打ち上げからランデヴーの部分の、暫定的な軌道計算データも教えてもらいました。
打ち上げが近付くと、より正確なISSの軌道データを用いて計算しなおされるので、数値が多少前後する可能性も十分高いですが、

打ち上げ時刻 7月7日 7時36分40秒(現地時間)
軌道投入高度 約200㎞
軌道投入速度 約8km/s

となっています。
早朝の打ち上げになりそうです。
ということは、起床は午前1時くらいになるのかな。
前日の時差調整が、なかなか大変そうです。

ISSの高度は大体400km前後なので、約半分の高度に打ち上がるわけですね。
そこから2日間かけて、ISSに接近することになります。

秒速8キロメートルというのは、もはや異次元の速度ですね。
地球の重力に釣り合うだけの遠心力を得るには、それだけの速度が必要になります。


手動ドッキング訓練(出展:JAXA)
アナトーリと組んでの手動ランデヴー訓練。星の街にあるシミュレーターとは勝手が違うPC上でのシミュレーションなので、少し味気ないです(出展:JAXA)


 
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