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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年3月12日

今日は盛り沢山の一日でした。
午前中はロシア語の授業のあと、ロボットアームの技量確認テスト。
午後は船外活動に関するシステム訓練がありました。

ロボットアームのテストでは一応パスはしたものの、大苦戦してしまいました。
もともと3時間でスケジュールされていたものが、シミュレーターの不具合などで時間が押してしまい、最終的には4時間弱の長丁場になりました。

テストでは前半にフリーフライヤーキャプチャー、後半に船外活動の支援を行うのですが、どちらかと言うと後半のタスクの方が神経を使うので、できれば最初にやってしまいたいというのが正直なところ。
ところが敢えてそういう順番にしているらしく、インストラクター曰く、

「実際の船外活動は6時間を超す長丁場。そういう長時間のプレッシャーのかかる作業でも、いかに注意力・集中力を持続できるか、という点も見てる」

とのことでした。
正論なだけに、反論の余地がありません。

まずは前半のフリーフライヤーキャプチャーですが、これはコソ練の成果もあり、問題なくクリアしました。
こういうスキルは自転車と同じで、一旦身につけてしまえば多少遠ざかっていても、すぐに勘を取り戻すことが可能です。

後半の船外活動の支援は、例によって難しい場所での作業になりました。
狭いスペースや、カメラから見づらい位置での作業が続きます。
途中でこれまた例によって、クルー役のインストラクターから無理難題なリクエストが。
出来る限りリクエストに応えますが、途中でどうしてもこれ以上動かすとアームとISSとの間の安全な間隔が維持できないというところまできてしまい、

「これ以上はもう無理。こっちになら動かせるけど、それでどうか?」

と聞くと、

「オーケー、いまの位置でも作業はできるだろう。ここで大丈夫」

との答えが返ってきて、ホッとしたのがまずかったのか。
続いてそこから手順書に書かれている次の場所までアームを移動させようとしたのですが、これがどうにもこうにも上手くいきません。
アームの先端の部分が、アメリカのモジュールに近くなりすぎてしまい、使えるカメラを全てチェックしてみても、はっきりと自信を持ってそれ以上アームを進めることができなくなってしまいました。

アームをISSにぶつけると、それで一発アウトです。
カメラの角度を変えてみたり、他のカメラに切り替えたりを繰り返しているうちに、時間ばかりが過ぎていきます。
(これ、本当にこの手順書通りに動かせるのか??)
という疑念が頭をよぎります。

それもそのはずです。
先にクルーからの無理難題に応えようと、アームをISSにぶつかるぎりぎりのところまで動かしたのですが、そこでのクルーの作業が終わったあと、もとの場所に戻すことをせずに、そのまま次の地点までアームを移動させようとしていたのです。
ほんの少しのズレですが、その少しのせいで手順書通りの操作が不可能になってしまっていました。

見かねたインストラクターからのヒントでそのことに気付き、その難所をクリアした時には、貴重な時間を失っていました。
幸い、アームをISSにぶつけることはなかったので大減点にはなりませんでしたが。
反省点としては、集中力の必要な局面を1つクリアした時に、自分でも気付かないうちに一瞬気が緩んでしまったのかもしれませんね。
良い教訓にしたいと思います!



 
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