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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年8月25日

(出展:JAXA)

「NASA の略語ずき」

というのは、この業界では有名な話です。
JAXAに入社した頃、そのあまりの略語の多さに、唖然としたのを今でも覚えています。

とにかく、なんでもかんでも略そうとします。
そのやり方はシンプルで、大抵英単語の頭文字を取って繋げたものです。

例えば、今回のHTVキャプチャーで活躍した、宇宙ステーションのロボットアーム。
これは、Space Station Remote Manipulator System の頭文字を取って略して、SSRMS(エスエスアールエムエス)と呼ばれます。

そもそも、ISSもInternational Space Stationの略ですからね。

この略語のために、私たちの会話は傍から聴くと何のことやらさっぱりわからないことがほとんどです。

「MBSUのRBIの1番がトリップしました。もうすぐLOSなのでそちらで手順を実施してください。
ETCSのAループが止まっています。SARJとTRRJのセーフィングを実施してください。LABとNode3のITCSは正常に作動。Node2のITCSは半分冷却が止まっているので、DDCUのパワーダウンが必要になり、JEMやCOLにも影響が出ます」

といった会話がシミュレーション訓練では飛び交います。

前置きが長くなりました。
今週木曜日に船外活動訓練があるのですが、昨日の朝イチにその事前ブリーフィングがありました。
いくつかあるタスクのうちの1つが写真の装置を取り替えるタスクになります。
これはExternal Television Camera Group、略してETVCGと呼ばれる装置の模型で、ISSの船外に取り付けられているカメラです。
同様のカメラがISSの各所に設置されているのですが、それらのカメラからの映像を使って、ロボットアームの操縦を行います。
他にもISSの船外の状況を知りたい時に使われる、とても大事なカメラなのです。

インストラクター「4番目のタスクは、ETVCG(イーティーヴィーシージー)を交換すること。
対象のETVCGは、ここにある9番のETVCGね」

ケイト&私「・・・・・」

インストラクター「エアロックからスペアのETVCGを持っていって、故障したETVCGと交換。スペアのETVCGには保護用のカバーがついているから、それを外して」

ケイト「単にカメラって呼んじゃだめ?」

私(ナイス、ケイト!)



 
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