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2015年5月29日
今日の午前中は、スクーバダイビングのスキルチェックがありました。
NBLの巨大プールで船外活動訓練を行う前に、スクーバダイビングでプールに潜って作業場所の確認や移動経路をチェックしたりするのですが、そのダイビングを行うためには、毎年このスキルチェックをパスする必要があります。
スキルチェックの内容は、一般的なCカード取得時に求められるスキルとほとんど同じではないでしょうか。
私自身、Cカードを取得したのがもう15年近く前なので、記憶が定かでありませんが・・・
マスククリア(マスクの中の水を追い出す)
レギュレータークリア(レギュレーターの中の水を追い出す)
バディーとのエアシェア
緊急浮上
要救助者のレスキュー
BC・フィン・マスク脱着
などのスキルを次々にインストラクターの指示に従ってデモンストレートしていきます。
(ダイビングをやらない方には、さっぱりわからない内容ですみません)
綺麗な魚やサンゴの海でダイビングするのも良いですが、ISSの実物大モックアップが沈んでいるプールでのダイビングもなかなかおつなものです。
無事にチェックに合格して、晴れてこの先1年間のダイビング資格を得ることができました。
プールから上がっても、1時間は施設を去ることができません。
減圧症を発症する恐れがあるので、プールから上がって1時間後に監督者に健康状態を報告するまで、NBLの施設を離れることができないルールになっています。
ちょうど、ケイトとシェインが今日は船外活動の訓練を行っていたので、インストラクタールームでその1時間という待ち時間を潰すことにしました。
インストラクタールームには、インストラクターはもちろんのこと、宇宙服のエンジニアスタッフ、医師などが詰めています。
インストラクターはここから、各種のモニターを見ながらクルーやサポートダイバーに逐一指示を出していきます。
モニターには、クルー1人に対して1人のビデオダイバーが付いているので、その映像が映し出されているほか、宇宙服のヘルメットに取り付けられたビデオカメラの映像も見ることができます。
飛行機の訓練でもそうでしたが、人の訓練を見学するのは本当に勉強になります。
自分が訓練を受けているときは、結構体力的にも精神的にも負荷が高いのですが、部屋から見学していると一歩引いた目線で見ることができるので、普段気付かないところに気付けたりします。
何より、他のクルーがどのようにコミュニケーションを取り合っているか、どんな姿勢で作業を行っているかなど、参考になることばかりです。
結局、1時間どころか次の訓練に間に合うギリギリまで、2時間弱くらいインストラクタールームに居座ってしまいました。
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