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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年4月23日

今日は朝一でWinSCATの2回目のテスト、そのあと打ち合わせや今後のロボットアーム訓練の流れについての説明、ロシア語、昨日に引き続き実験用ラックの取り扱いに関する訓練がありました。

WinSCATは判断力の低下を客観的に知る為のツールですが、詳細は下記リンク先の前回の投稿をご参照下さい。
まだ時差ボケが治っていないので、今回はWinSCATの結果にそれが顕著に現れるかなと思って受けましたが、案の定ケアレスミスが前回よりも随分多くなってしまいました。
それでも2回目でテストの内容に慣れてきた分、解答時間が早くなった関係で、総合的な得点は前回よりも少し良かったです。
最初の3回は慣熟のため、ベースライン算出には使用しない理由がわかった気がします。
疲労度によるスコアの増減よりも、テスト形式への慣れによるスコアアップの方が明らかに大きいですね(^^;)

今後、ミッションに向けてどのようなロボットアーム訓練を受けるかについての説明がありましたが、その中で、これまで実際のフライトで起こったロボットアーム操作に起因するトラブル事例の紹介がありました。
私が知らなかった事例がほとんどで、これまで訓練で教わって何気なく行ってきたロボットアーム操作の1つ1つに実は過去の教訓が生かされていることがわかって驚きました。
もっと早くこういう事例紹介があっても良かったのに、と思います。

過去の事例からの教訓は、英語でLessons learned(レッスンズラーンド)と呼ばれますが、それらが元になって現在の手順が設定されているわけです。
ただ、それらの事例を知らず、かつ1つ1つの操作手順に隠された意味を教わることがなければ、いつか同じミスを繰り返してしまうかもしれません。
それを防ぐ為にも、過去の教訓を学ぶことは本当に大切だなと、改めて思いました。

例えば、スペースシャトルミッションSTS-87で土井隆雄飛行士らが船外活動中に手で衛星を捕まえたことは有名ですが、そこに至る経緯など、恥ずかしながら私は知りませんでした。
もともとその衛星はロボットアームで捕捉しようとしていたのですが、上手く捕まえることができず、衛星に緩やかな回転を与える結果になってしまい、その結果として船外活動で土井飛行士らが捕まえることになったのでした。
その際の模様は、下記ビデオの5:00あたりからご覧頂けます。

STS-87 Day 03 Highlights

そこで得られた教訓から、2人で協力してロボットアームを操作するやり方に改良が加えられたり、問題が発生した際の対処手順などが整備されたようです。

とても勉強になった1日でした。



 
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