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2015年6月16日
今日の午前中は船外活動に関する訓練がありました。
今週の木曜日に、NBLプールでの訓練があるので、その事前ブリーフィングと、その後ケイトと一緒にスクーバダイビングで実際にプールに潜って、当日の作業の流れを確認してきました。
今回のメインのタスクは、写真の装置の交換です。
これは略称でFHRCと呼ばれる装置ですが、ISSのラジエーターを回転させる機構の一部になります。
以前、太陽電池パネルを回転させるSARJ(サージ)についてご説明しましたが、それとは別にラジエーターもクルクルと回転します。
ラジエーターという言葉に馴染みの方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる放熱板になります。
ISSの船内で発生した熱はアンモニアによってラジエーターに運ばれ、そこで宇宙空間に放熱されてアンモニアが冷やされ、また熱を回収しにいくというサイクルになります。
この装置、かなり大きいのですが、単に大きいというだけではなく、電気ケーブルやアンモニアが通る液体ラインが何本も接続されています。
交換するためにはそれらを全て一旦外して、新しい装置に再接続してやる必要がありますので、実際にこの装置の交換を行うということになったら、複数回の船外活動が必要になると言われています。
スクーバダイビングで実際の作業場所を見てきた印象では、ボルトのうちの何本かが結構アクセスしにくい場所にあるので、そのへんをどう上手く体の位置をコントロールするかがポイントになりそうです。
「船外活動はボディーポジションが全て」と言う人もいるほど、体の位置ひとつで同じ作業でも効率性や難易度が全然変わってきて、ひいては体の疲労度に直結してきます。
木曜日は、そのあたりを上手く対応できると良いなと思っています。
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