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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年3月11日

(出典:JAXA)

今日の午前中は、ISSで定期的に行われている微生物のサンプリングについての訓練がありました。

水や空気、壁などからサンプルを採取して、微生物の量が宇宙飛行士の健康に害を及ぼす恐れのあるレベルに達していないかをチェックするのが、このサンプリングの目的です。

水は飲料水のサンプルを専用の機器で分析して、含有する有機化合物の量を調べます。
水質が悪化すると、この有機化合物の量が増えてくるそうです。
微生物の生命活動の結果として有機化合物が作り出されるということなのでしょう。

写真は実際にISSで使われている道具を使用して、机の表面をサンプリングしているところです。
試験液に浸された、粘着性のあるゴム状のものを机の表面に押さえつけ、そのあと数日間温かいところで培養します。
そうして検出された微生物を宇宙飛行士が目視で確認して、どの程度検出されたかを地上に報告し、その結果を専門家が分析して何らかの処置が必要かどうかを判断するそうです。

実際、過去にはタオルや衣服を乾かすのに使用していた壁のパネルにカビが発生した、ということもあったのでこのようなサンプリングを定期的に行って、私たち宇宙飛行士の健康が守られているわけですね。
ペトリ皿やシリンジなどを使用していると、昔の生物の授業を思い出しました(^^)



 
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