2015年11月12日

今日の午前中は、久しぶりにISSロシア区画の訓練です。
金曜日に4時間のRoutine Ops Sim（日常的なタスクをシミュレーションする訓練）があるので、その準備を行いました。

ケイトと私はロシア区画に関してはユーザーレベルの資格しかありませんので、必然的にタスクも比較的シンプルなものばかりです。
一方、アナトーリはただ1人のスペシャリストレベルですので、彼のタスクはもっとずっと複雑です。
加えて、彼は朝から8時間のタイムラインをこなすことになります。

来週に予定されているISSロシア区画の最終試験も同様の形式で、8時間のシミュレーションのうち、ケイトと私は後半の4時間だけ参加することになります。
まあ、理に適っているといえばそうなのですが・・・アナトーリ1人で大変そう(;´∀｀)
これがロシア人クルー2名、アメリカ人クルー1名の編成となるソユーズであれば、このシミュレーションも2人で協力して当たれるはずですし、ソユーズにしてもロシア人同士でオペレーションすることになるので、彼としてはその方がやりやすいに違いありません。
そういう意味では、ロシア人にしろアメリカ人にしろ、1人枠でアサインされている飛行士は人一倍大変かも知れません。

さて、Routine Ops Simの準備です。
タイムラインにざっと目を通すと、10分から長くても30分で終わるタスクが並んでいます。
最初のタスクは、なんと宇宙食の準備（笑）

・・・まあ、確かに重要な日常的なタスクではあるんですが。

そのあと、広報メッセージの収録、タンクの交換、トイレの使用、アマチュア無線を用いた交信イベント、荷物の移動、水質サンプル調査などなど。

それぞれのタスクに関連するシステムを担当するインストラクターから、タスクの概要や注意点などをブリーフィングして頂き、わからない点は質問する機会を得られたのでとても有意義でした。

シミュレーションの最後にはきっと何らかの緊急事態も発生するに違いないので、しっかりと準備をして金曜日のシミュレーションに臨みたいと思います。

明日は試験前最後のソユーズシミュレーション訓練です。