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2016年5月11日
昨日の午前中は、久しぶりにソコル宇宙服を着用してのシミュレーション訓練がありました。
冒頭でTVロスコスモスとロシアの国営テレビ局のインタビューがあり、訓練よりよっぽど緊張しました。
あ、先週末散髪に行って、前髪揃ってますけどそこはツッコまないで下さい。
ISSからアンドッキングして、地球に帰還するまでの部分をシミュレーションしました。
これまでにも何度も実施している部分ですが、MS型機固有の操作もあり、今回の目的としては全体の流れを確認するという感じでした。
その為か、投入された不具合も比較的少なく、また程度もおとなしめでした。
以下、本日のメニューです。
・船内の気圧低下の誤警報。警報の発出によって走る自動プログラムの操作を取り消して対処。
・軌道離脱噴射中に、メインエンジンの出力低下。手動で補助エンジンに切り替え。
・補助エンジンが停止。手動でバックアップの補助エンジンを点火。
・軌道離脱噴射のデータが、デジタルコンピューターとそのバックアップコンピューターの間で異なる計算結果を示す。どちらの値が信頼性が高いかを判断し、そちらのデータに基づいてエンジンをカットオフ(停止)。
・大気圏突入前のモジュール切り離しの直後に、船内気圧低下の誤警報(最初のものとは異なる)。こちらも、自動処置を取り消して対処。
不具合のほとんどが、軌道離脱噴射開始からの短時間に起こったので、その部分だけちょっと忙しかったですかね。
これまでになかったような新しい不具合もあって、それをきっかけにして、また少しシステムの理解が深まったのは良かったです。
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