2016年6月25日

6月24日　L-13 days

バイコヌールに到着しました！

少し早めに起床して朝ごはんを食べたあと、ここ数日同じコテージを共有していた金井さんとお別れして、伝統の朝食会へ。

朝食会の前に朝ごはんというのも変な話ですが、この朝食会では美味しそうな食事を目の前にして、誰も食事には手を付けずひたすら乾杯を繰り返すのが習わしです。
私たちが去った後、食べるらしいですが。

訓練センターの幹部や、アレクセイ・レオノフ飛行士らコスモノート、各国宇宙機関の代表者の挨拶と乾杯に続いて、バックアップクルー、プライムクルーの挨拶へと続いていきます。
予定の25分で朝食会がお開きになると、恒例のイス取りゲーム。
と言っても、今朝はそれほど参加者が多くなかったので、誰もあぶれたひとはいませんでしたが(；´∀｀)
旅に出発する前に、必ず全員で椅子に腰かけるという、ロシア人の習わしです。

レーニンの記念碑のところまで歩いて行って、そこで記念撮影と簡単なインタビュー。
日本のメディアの方々も数社来て下さっていました。

星の街の方々に盛大に見送って頂き、一路チカロフスキ飛行場へ。
そこから、訓練センターの飛行機2機に分乗して空路バイコヌールへ向かいます。
ここからは、プライムクルーとバックアップクルーが同じ乗り物に乗ることはありません。
飛行時間は3時間と少し。
機内ではボリューム満点の機内食も出ます。
バイコヌール周辺の天気は良く、着陸前には機内から私たちが乗るソユーズの組み立て工場や、発射台まで見えました。

現地時間の16時頃、無事に飛行場に着陸。
エネルギア社の幹部の方々や、地元の子供たちに出迎えてもらいます。
そこからはバスで、訓練所に向かいます。
気温は30度を超えていますが、湿度が低いので、ヒューストンよりは快適な暑さです。

16時45分頃に訓練所に到着し、少し休んで17時15分には食堂で食事（アベート）が出るとのこと。
やけに早いなと思いつつ、ざっとシャワーを浴びて汗を流しました。
さっきの機内食で、全然お腹空いてないんだけど・・・と思いつつ、皆で食堂へ。
サラダに始まり、スープ、メインと出てきます。

と、そこへ食堂の担当者が来て、

「夕食は何時にする？」

これには思わず、開いた口が塞がりません。
いや、ていうか、今食べているこの食事は一体・・・
そう、ロシア語でобед（アベート）は『昼食』なのです。

一同「マジで？？」

担当者の方が、「キャンセルにしてもいいよ」と言うので、各個人の希望を聞いていったのですが、ほとんどの人がキャンセルする中、我らがアナトーリだけは、

「おれは食べる！」

と言うので、これには一同、

_(┐「ε:)_ｽﾞｺｰ

です。

『昼食』のあとは、明日のフィットチェック（ソユーズの試乗のようなもの）に向け、ソユーズの通信システムの作動点検のやり方について、インストラクターから訓練を受けました。

前回、バックアップクルー時はこの作動点検をやらなかったので、今回が初めてです。
操作パネルを立ち上げて、通信システムを起動し、1人ずつ音声通信のチェックを行うのです。
そう、いよいよソユーズの実機のシステムを立ち上げるのです！
実機でコマンドを送信するのも、もちろん初めてです。
何だか信じられない気分です。