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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年1月10日

(出展:JAXA)

昨日は実験関連の訓練と、ロボットアームの操作訓練、ISSのカメラやビデオの取り扱いに関する訓練がありました。

ロボットアームの訓練は、HTV「こうのとり」のキャプチャー操作の部分を、ケイトとシェインと一緒に練習しました。
シェイン・キンブロー飛行士は、第49次ISS長期滞在で一緒にミッションを行うパートナーです。
第50次長期滞在では、NASAの2004年選抜組の中のトップをきってISSのコマンダーを務めることになっている方です。

少し補足しておくと、私がISSに滞在するミッションは、第48次/49次長期滞在ミッションと呼ばれ、全期間を通じて滞在を共にするのが、アナトーリとケイト。
前半部分の48次で一緒に滞在するNASA飛行士が先日ご紹介したジェフ、後半の49次で一緒するのがシェインというわけです。

ジェフやシェインとは、ISSで一緒に滞在すると言っても、一緒に訓練を行う機会はなかなかありません。
各自がアメリカやロシア、日本、ヨーロッパを訓練で常に移動しているので、顔を合わせること自体、意外なくらい少ないのが現状です。
この3週間は、それぞれのクルーがロシア人クルーも含めてヒューストンで一堂に会しているので、こうした総合訓練が沢山スケジュールされています。

今日のロボットアーム訓練は、HTVがISSに5mまで近付いたところからキャプチャーするまでの部分を一人一回ずつ、それからHTVがミッションを終え、ISSからリリースされる部分を全員で一度だけ行いました。

ロボットアームのオペレーションは、通常アームの操作者1名と、それ以外の操作の担当(システムのセットアップやコマンドの送信、アームの状態のモニターや地上との交信など)が1名の、2名編成で行われます。
3人目のクルーのスケジュールが空いている場合は、その人は他の2人を後ろからバックアップします。
そのあたりのチームワークは、それぞれのクルーの個性や好みによって変えることが出来るので、チームとしてのやり方を確立するのも今回の訓練の大きな目的の1つです。

訓練は、キャプチャー時に起こるロボットアームの不具合もシミュレートされますが、そういった不具合への対処も3人いると変わってきます。
通常、アームの操作はキューポラと呼ばれるISSの出窓からアームを目視で確認しながら行いますが、そのメイン系統に不具合が生じると、アメリカのLABモジュールに移動して、そこにあるバックアップ系統に切り替えて操作を継続します。

LABモジュールに移動すると、アームを目視で確認できなくなりますが、3人いる場合は、2人がLABに移動して、あと1人はキューポラに留まって引き続きアームとHTVの状態を監視することが出来るのです。

今日の計3回のキャプチャーは、不具合への対応も含めていずれもスムーズに遂行することが出来ました。

来週はプールでの船外活動訓練や、緊急事態対処訓練など目白押しです。
皆様、どうぞ良い週末を♪



 
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