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2015年10月21日
今日の朝イチは、ISSで使用されているビデオカメラに関する訓練がありました。
初期設定の仕方や、撮影シーンに応じたセッティングのいじり方、補助ライトやマイクの接続などについて学びました。
静止画用カメラと違って、目的に応じてレンズを変えたりしなくて良いので、シンプルと言えばシンプルですが、それでも場合によってはマニュアルフォーカスを使用したり、絞りを変えたりといった操作が必要です。
以前のモデルと違い、現行モデルには「顔認識機能」が備わっているので、ピントが合っている人物が画面内で動いても自動的にその人物にピントが合い続けるようになっています。
以前は、人物が動くと背景にピントが合ってしまったり、ピントが2つのものの間で行ったり来たりといったことがあったそうですが、この「顔認識」が可能になってからそういった問題がかなり軽減されてそうです。
ところが。
この「顔認識機能」、実際には人の顔の輪郭と肩のラインを元に認識しているらしく、もし宇宙飛行士が宙返りをしたり、通常の頭が上の姿勢と異なる姿勢を取ると、もはや顔を顔として認識しなくなるそうです(;゚□゚)
なのでそのような場合には、やはりマニュアルフォーカスを使用してやる必要があります。
宇宙空間での使用など、カメラの製造の段階では考慮されていないでしょうから、致し方ありませんね(;´∀`)
マイクは3種類あります。
ビデオカメラに内蔵されているマイク。
外付けのワイヤレスピンマイク。
同じく外付けのワイヤレスハンドマイク、の3つです。
それぞれに強みがあり、例えば内蔵マイクは周囲の音を満遍なく拾うので、より臨場感のある音が取れます。
ワイヤレスピンマイクは、胸元にマイクを取り付けられるので、両手が空くので、話しながら自由に作業が出来ます。
ワイヤレスハンドマイクは指向性が強くて、広報イベントなどで周囲の雑音などを抑えつつ、しっかりと宇宙飛行士の声を拾ってくれます。
それぞれのマイクの長所を生かして、良い動画が撮れるようになりたいですね。
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