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2016年5月18日
昨日の午前中、ソユーズの手動ドッキングに関する試験があり、無事に合格しました!
これで残りの試験はあと5つです。
試験の開始時には、コマンダーのアナトーリと2人で試験官の方々の前に並んで、アナトーリが代表して挨拶、その後1人ずつ試験の初期条件が書かれた封筒を1枚選んでサインという流れなのですが、その冒頭――――――
アナトーリ「試験官の方々、第・・・・・・・・・・・・・48/49次長期滞在クルー、これより手動ドッキングの試験に臨みます」
私(ア、アナトーリ!?まさか・・・?(;゚;ж;゚; )ブフォ)
試験官「期待しています。ところで・・・、自分のミッションの番号は覚えておくように」
一同、爆笑。
まあ確かに、私も時々47/48だったか48/49だったか、迷うこともありますが(笑)
いずれにしても、この冒頭の笑いで少し緊張が解けたのも確かです。
私の緊張を見て取って、とっさに思いついたアナトーリのコマンダーとしての優しい気遣いだったに違いありません。
きっとそうです。
多分そうだったんじゃないかな?
まあ、そういうことにしておきましょうw
試験は合計4つのランで構成されます。
私の選んだチケットには、
①МИМ-1モジュールからアンドッキングし、СО-1モジュールに再ドッキング。
すぐ隣のモジュールに移動させるだけなので、楽ちんでした。
②СМ(サービスモジュール)への最終進入中、110mくらいの地点でメインコンピューター故障。自動的にISSから離れるようにエンジン噴射が行われるので、そのあとアナログ制御ループを使用した手動操縦に切り替えて、ドッキング継続。
③МИМ-2モジュールへのフライアラウンド中に、ナビゲーションシステムの「クルス」が故障。
デジタル制御ループでの手動操縦に切り替えて、フライアラウンド、ドッキングを継続。
④ISSへの接近中、約350m、相対速度4.5m/sというハイスピードでメインコンピューター故障。アナログ制御ループでの手動操縦に切り替えて、即座に減速。
これを急がないと、ISSに衝突してしまいます。
態勢を整えた後、МИМ-1モジュールへフライアラウンド、その後ドッキング。
という4つのランが記されていました。
以前、モードやドッキングするモジュールによって難易度に差があると書きましたが、最後の4つ目のランは中でも最高難度のパターンでしたが、落ち着いて操作することが出来たと思います。
バックアップクルーとして臨んだ前回は、この科目で少し悔いが残ったので、今回は良い結果を残せてよかったです(^v^)
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