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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年3月17日

明日の朝採取するサンプルキット。左から唾液、呼気、便用です。(出展:JAXA)

本格的に色々な実験のデータ取りが続いています。

今日は朝起きてからがとても忙しかったです。
まず起きてすぐに、昨日の夜セットアップしておいた呼気サンプルと空気サンプルの採取。
呼気は、マウスピースからバッグに息を吹き込み、そこにキャニスターを接続して、キャニスターの中にサンプルを入れます。
通常のリズムで呼吸しながら、息を吸い終わったところで20秒間止め、そのあとバッグに吐き出しといった風に細かくやり方が決められています。

空気のサンプルは、同じくキャニスターを一定時間開けて、部屋の中の空気を採取します。
この二つのサンプルに含まれる一酸化炭素量を比較することによって、血液中の赤血球の働きを調べることが出来るそうです。

息のあとは唾液です。
これは以前にも何度もやっていますが、脱脂綿のようなものを口に含んで、5分後に取り出すというのを3回繰り返します。

48時間蓄尿検査も引き続き行いつつ、最後に便を採取しておしまいです。
便は採取後30分後以内に担当者に渡すよう言われているので、家を出る少し前に採取しなければなりません。

こうして採取したサンプルは、クーラーバッグに入れて持ち運ぶので、今日はクーラーバッグ2つを抱えて出社しました。

ジョンソン宇宙センターのクリニックで、担当者にサンプルを引き渡し、蓄尿検査用の古いクーラーバッグを新しいものと取り替えてもらい、少し身軽になったところで採血です。
ただ、検査項目の中に30分横になって休んでからでないと採血できないものが入っているので、まずは30分横になります。
その間に看護師の方が採血の準備をして下さっていたのですが、ふと見ると台の上に大量のチューブが並んでいます。

(;゚д゚)ゴクリ...

「もしかして、それ全部?」

と恐る恐る尋ねると、

「これでも少なくなったのよ。もともとは30本以上やることになってるのだけど、明日も採血があるから、今日と明日で分割してあるから今日は24本ね!」

1本1本は少量のチューブですが、これだけ並ぶと壮観です。
いざ採血が始まっても、全部終わるまでに10分近くかかったのではないでしょうか。
チューブの中には、その場で処置が始められるものもあり、自分の血が本当に沢山の実験に役立てられるのだなと実感がわきました。



 
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