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2016年7月 3日
7月2日 L-5 days
ソユーズ宇宙船の2回目のフィットチェックがありました。
今回の目的は、1回目のフィットチェックで出した要望の確認と、貨物の搭載状況の確認、最終的な機体の状態のチェックです。
終わった後は、クルー1人ずつ、書類にサインをします。
1回目と違い、既に宇宙船はロケットのフェアリングに収納されています。
そして、居住モジュール内は貨物でいっぱい。
ここに、3人が入ると結構狭いのですが、無重力状態ではそれほど苦にならないのでしょうか・・・
寝るときは1人帰還モジュールで寝るというのも頷けます。
貨物は既にパッキングされて、固縛された状態なので、全ての中をチェックすることは出来ません。
自分たちがISSにドッキングするまでの2日間に必要なものがしっかりと搭載されているか、どこに搭載されているかを中心に確認しました。
例えば、寝袋だったり、船内で着てリラックスするようのフライトスーツだったり、食事、ジュース、衛生用品、医薬品などです。
帰還モジュールでは、主にサバイバルギア(防水服や浮力ベストなど)の搭載状況を確認しました。
今回は、スイッチを操作したり、パネルの電源は入れられません。
前回は私の横の窓から外が見えたのですが、フェアリングの中なので窓の外も真っ暗です。
打ち上げ当日は、フェアリングが分離されるまで、窓の外はこんな風に真っ暗なのでしょう。
私たちのクルーの『無重力インジケーター』はクマのぬいぐるみですが、そのクマさんも本番の仕事に備えて、カプセル内のどこに吊るすかを決めるために、実際にくくりつけてみました。
それと、自分の席の周りの使いやすい位置に、マジックテープをぺたぺたと貼ってきました。
ISSでもそうですが、ソユーズでも物の固定にマジックテープが大活躍します。
鉛筆やライト、タイマーなどをちょっと固定しておく時に、とても便利です。
念には念を入れて、こんなに要らないだろうというくらい貼ってきました
(;^ω^)
無事にフィットチェックを終えた後は、恒例行事のロケット工場と宇宙基地内の博物館を訪問しました。
ロケット工場では、実際に私たちの宇宙船が乗ることになるロケットを見学し、クルーで記念撮影。
技術者の方から、これまでのソユーズロケットの輝かしい実績についてお伺いしました。
ロケットも準備万端のようです。
ちょっと残念だったのは、前回バックアップクルー時に訪問した際にあった、
『ПРЯМАЯ СВЯЗЬ С МКС』
と書かれた、いかつい旧式のISSへの『直通電話』。
今回もあるにはあったのですが、その看板が外れてしまっていて、普通の電話機になってしまっていましたΣ(゚д゚lll)ガーン
博物館では、ガガーリン飛行士の打ち上げ時に使用された、ロケットの発射操作パネルや電話機などの貴重な展示品を拝見させて頂き、恒例の壁へのサインなどを行いました。
ここの博物館は、訪れるのは容易ではありませんが、宇宙ファンには垂涎の展示が並んでいて見ごたえがありますよ。
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