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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年1月27日

最近、雪を踏みしめて歩く時の、「ギュッ、ギュッ」という音がお気に入りです。

さて、今週の訓練が始まりました。
朝イチはコマンダーとのソユーズランデブー訓練だったのですが、シミュレーター棟へ行くと、

「水漏れで機械の冷却システムがダウンしちゃってるから、今日の訓練はなし!」

と言われました。
何だかISSやソユーズでも起こりそうな不具合です。
ここ数日ちょっと冷え込んだので、配管で問題でも生じたのでしょうか。
私が滞在しているコテージは温水パイプ(?)で温められているのですが、水の循環を止めた状態で窓を開けたままにしないように、と警告されています。
水が凍ってしまうと、配管にダメージが生じるようです。
それと似たような問題なのかもしれません。

それはさておき。
幸い、私のロシア語の先生が空いていたので、急遽ロシア語の授業を入れてもらうことができました。
その後は明日のシミュレーション訓練の事前ブリーフィングです。

お昼は例によって宇宙食の試食です。
なんと今週は毎日あるとのこと。
それもそのはず、200種類近くあるらしいので、1日20種類試食していっても10日近くかかる計算です。

既に食べ飽きているらしいコマンダーのアナトーリは、さっさと採点を済ませると「本物の昼食を食べに行く」と言って出て行ってしまうのですが、私は大概のものは美味しく食べれてしまうので、何より残すのももったいないので、2周目に突入してお腹いっぱいになるまで食べさせてもらいます。

星の街ではお昼もいつもは自炊(レンジでチン含む)なので、料理のできない私にとっては、今週ずっと試食が続くのは大変ありがたいことです。
悩みが1つ、解決です。

午後はISSロシア区画の生命維持システムの講義があり、飲料水の供給システムや食事を温める装置について学びました。
アメリカ区画で用いられているような高度な水再生システムではありませんが、ロシア側でも空気循環システムから得られる凝縮水をフィルタリングして、飲料水に戻す装置が用いられているので、その構造と使用方法を教えてもらいました。

ご存じない方も多いと思いますので補足しておくと、宇宙船やISSでの閉鎖空間では、放っておくと人間から発生する水分(汗、吐く息などに含まれる)によってどんどん湿度が上がってしまいます。
湿度が高くなると、結露などの問題が発生しやすくなるので、それらの水分はエアコンで回収されます。
これはISSでもソユーズでも同様です。



 
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