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2015年12月 7日
12月6日 L-9 days
1日の始まりは、毎朝恒例の健康チェック。
食事が美味しくて沢山食べていますが、毎日運動する時間があるので、何とか体重はキープしています。
ここ数日は訓練の内容が固定されています。
ソユーズの手動操縦の訓練があるのと、インストラクターと実際のフライト中に撮影されたビデオを観ています。
今日観たビデオはかなり興味深かったです。
以前、ソユーズの打ち上げからドッキングまでの流れの話をした時に、現在の主流は地球を4回周る間にドッキングする4周回ランデヴーが主流と書きました。
打ち上げから要する時間は約6時間です。
もし何らかの原因でそれが難しくなったとき、昔ながらの34周回ランデヴーに切り替わります。
こちらは、打ち上げから2日間かけてドッキングします。
ビデオが撮影されたのはこの2日間かけてドッキングしていた頃なので、最近ではなかなかお目にかかれない様子が伺えます。
まずは、帰還モジュール内のファンの部分に溜まった水が映されていました。
これはモジュール内の湿度がかなり高いので、冷たい空気が噴き出すファンの部分で空気中の水蒸気が結露して、水滴になるからです。
ビデオ映像では、水滴というレベルを遥かに超える量の水が溜まっています。
この水が空気中に浮遊してしまうと機械類に悪影響を与える恐れがあるので、定期的に乾いたワイプで拭き取るように言われました。
次に、居住モジュール内で宇宙飛行士が実際に生活している様子を観ました。
宇宙食を食べている様子や、ヒゲを剃っている様子などです。
いずれも無重力状態ならではの不自由さが、画面から伝わってきます。
缶詰の中身をスプーンで注意深くすくっていても、それでもすぐに欠片が浮遊していってそれを慌てて追いかけたり、歯磨きやヒゲ剃りにしても水道がないので、全てワイプで拭き取っていたり。
一番参考になったのは、宇宙船内でのソコル宇宙服の着用の様子です。
4周回ランデヴーではクルーは宇宙服を脱ぐ余裕はありません。
34周回ランデヴーでは、宇宙船の軌道制御が一段落ついたところで、リラックス出来る服装に着替えます。
そうすると、ISSとのドッキングに臨む前には再度ソコル宇宙服を着る必要が出てきますが、それが結構大変そうでした。
地上でも慣れるまではなかなか大変なこのソコルの着用。
無重力で体がフワフワ浮いた状態で、また狭い宇宙船内で着用するにはそれなりにコツがあるようです。
これらの作業は地上では訓練できないので、こういったビデオを観てイメージをしておくだけでも全然違う気がします。
来年の私たちのソユーズ打ち上げが4周回になるのか、34周回になるのかはまだわかりませんので、私たちも場合によってはこれらの作業が必要になるかもです。
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