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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年4月 5日

(出展:JAXA)

ドイツ、ケルンのESA(ヨーロッパ宇宙機関:イーサ)での訓練が始まりました。

まずは、今流行のウエアラブル端末について。
現在、ISSでは手順書を参照するのに、ラップトップ、紙、タブレット端末といった様々な媒体を使い分けています。
それぞれにそれぞれの強みがあるので、宇宙飛行士は状況に応じてそれらの媒体から1つを選択しています。
そこに、ESAは新たな選択肢として写真のようなウエアラブル端末をテストしようとしています。

右目の部分についているレンズに、手順書の1つ1つのステップが表示されるようになっています。
宇宙飛行士は、両手がフリーな状態で手順を確認し、時には図や写真なども参照しながらタスクを実施します。
声やスワイプに反応して、次のステップに移行したり、写真を撮ったり、ビデオを撮ったり、様々な操作が可能です。
すごいなと思ったのは、自分がいま見ている光景を、そのまま地上にリアルタイムでダウンリンクして、地上の管制チームと情報を共有できる点です。
いま私たちがどんな手順を実行していて、どのように操作をしているかが、地上からも見て取れるので、適宜必要なアドバイスを送ることが出来るでしょうし、もし間違った操作をしそうになっていたら注意喚起することも出来るでしょう。

今回のテストの結果次第では、新たな選択肢の1つとして将来使われるかもしれませんね。

他にもESAの宇宙実験に関する訓練や、コロンバスモジュールのシステムの総合復習訓練などがありましたが、最後に待っていたのはMuscle Biopsy(筋肉生検)と呼ばれる実験の基礎データ取得でした。
その名の通り、筋肉を採取されました(;・∀・)

飛行前と後でそれぞれサンプルを採取して比較しようというものですが、ターゲットは足の筋肉です。
局所麻酔を施されて、ふくらはぎと太ももの2か所から筋肉を採取されました。
麻酔をしているので採取される瞬間は特に痛みはないのですが、怖くてその瞬間は見れなかったですね~
採取された瞬間、チクッと筋肉痛に似た感覚があります。
採取した後のサンプルを見せてもらいましたが、血でよくわかりませんでしたね。
これが筋肉の欠片かあ、と何とも不思議な感じでした。

しばらくして麻酔が切れると、歩くたびに痛いのでなかなか不自由です。
局所的な激しい筋肉痛みたいな感じです。
今日はこれから痛み止めを飲んで寝ますが、明日には痛みが引いてるといいなあ・・・

専門的な知識をお持ちで、実験の詳細を知りたい方はESAのサイトをご覧ください!

Muscle Biopsy



 
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