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2016年5月13日
今日の午後は、再びソコル宇宙服を着用してのソユーズのシミュレーション訓練がありました。
打ち上げ前準備から、打ち上げ~軌道投入~第1軌道調節噴射までの流れをやりました。
打ち上げ前準備の部分は、これまでにも何度もやってきていますし、MS型機でも新しい操作はほとんどないので全く問題ありません。
というか、この部分はインストラクターは不具合を入れようがないので、こちらは手順書通りに通常操作を進めていくだけです。
軌道投入後から、アナトーリと私は手分けして手順を進めていきます。
アナトーリはモーションコントロールシステムの立ち上げをモニターし、私は宇宙船のリークチェック(気密性の確認)とシステムの状態チェックを行っていきます。
今日はこのリークチェックについて少し詳しく書きたいと思います。
リークチェックでは、酸素タンクのバルブを閉めた状態で、船内の気圧がどのように変化していくかを見ます。
この状態では、人間が酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すので、酸素分圧はゆっくりと下がっていきます。
対して、二酸化炭素は濃度が上がると人体に危険なので、二酸化炭素除去カートリッジで吸収され、分圧は一定に保たれます。
従って、酸素タンクから酸素を供給しない限り、宇宙船の気圧は酸素分圧が下がっていく分だけ下がっていくようになっているのです。
この下がっていく量を測定し、それが許容値以下であれば、宇宙船の気密性は保たれていると判断します。
もし軌道投入後のリークチェックで、気密性が保たれていないということが判明した場合、地球に緊急帰還します。
その場合でも、酸素タンクには十分な酸素がありますので、帰還するまでは問題なく酸素はもちます。
例えば今日のシミュレーションでは、30分間で7mmhg気圧が下がりましたが、これは通常の範囲内ということになります。
明日は朝イチで試験なので、今日はこの辺で!
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